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IOSCO東京コンファレンス 山本副大臣閉会挨拶

平成19年11月9日(金)

ご紹介に預かりました金融担当副大臣の山本です。ご参加の皆様におかれましては、二日間のコンファレンスお疲れさまでした。

今回の「IOSCO専門委員会コンファレンス」は「市場規制―競争、収斂、そして協調」というテーマの下、開催されました。会計・監査における収斂、取引所間の競争と統合、金融コングロマリットに対する監督のあり方、国境を越えた規制当局間の協力の必要性、オルタナティブ投資に対する規制枠組みの実現可能性といった幅広い論点をめぐって、様々な立場から活発な議論が行われたことと思います。

また、市場規制の今後の方向性という中期的な視点からの議論にとどまらず、昨今の市場の混乱を踏まえた当面の取組にもスポットを当て、最近の動向に即した議論も展開されたものと思います。

金融市場の諸問題は一朝一夕に解決するものではありません。諸施策の効果を検証しつつ、金融経済情勢の変化や市場参加者のニーズを踏まえ、不断の取組みを進めていくことが必要です。

世界の金融市場がますます一体化しています。グローバル化への対応は、主権国家体制を前提とした各国当局にとって、予見できる将来において最重要の課題であり続けるでしょう。今回のコンファレンスのような形で、世界中の官民の代表者が一堂に会し、協力を深めていくことの重要性は、今後ますます増大しこそすれ減少することは決してありません。

このコンファレンスが、金融市場をめぐる様々な取組みを議論するだけでなく、参加者の皆様の間で人的ネットワークを構築する場を提供できたようであれば、国境を越えた官民の協力関係を強化するに当たって今回のコンファレンスの開催は大きな成功を収めたということができると思っています。

今回の東京コンファレンスが皆様にとって有益なものであったことを願っています。また、来年5月にパリで開催される年次総会で議論が更に進展することを期待しています。最後に皆様方の今後の更なるご活躍を祈念し、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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