平成23年11月1日

中塚金融担当副大臣挨拶
(平成23年11月1日(火) 財務局長会議)

この度、内閣府副大臣(金融担当)を拝命いたしました、中塚と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

財務局長会議の開催にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

まず、財務局の皆様の日頃からのご尽力に心より感謝と御礼を申し上げます。

はじめに、「個人版私的整理ガイドラインの運用」について申し述べます。

先程、大臣からもお話がございましたが、いわゆる「二重債務問題」につきましては、金融庁においても「個人債務者の私的整理ガイドライン」の運用支援を行うなど、被災地の復興支援に努めているところでございます。

このガイドラインは、債務者の債務整理を円滑に進めることによって、生活や事業の再建を支援し、新しいスタートを切るための手助けをするものです。ガイドラインの運用にあたりましては、運用の見直しを求める声があったことから、先日、10月26日ですけれども、ガイドライン運営委員会において、仮設住宅等に入居している債務者の復興を支援するため、ガイドライン運用の見直しが行われました。

金融庁といたしましては、ガイドラインの適用を受ける可能性がある方にこの取組みを広く知っていただくよう、引き続きガイドラインの周知・徹底に努めてまいりますので、東北財務局及び関東財務局においても、ご協力をお願いいたします。

次に、「節電の取組み」について申し述べます。

今夏の電力需給対策につきましては、各金融機関より節電行動計画の実施結果の報告を受けたところです。各財務局の皆様には報告の取りまとめ等にご協力いただき、ありがとうございました。

この冬の電力需給対策に関しては、本日、各省庁の大臣を構成員とする電力需給に関する検討会合が開催され、需要抑制対策が示されました。

今後、当庁から金融機関に対して節電の要請等を行う際には、各財務局の皆様に管内金融機関への対応についてご協力いただくことになりますので、よろしくお願いいたします。

次に、「金融審議会」について申し述べます。

金融審議会については、本年3月に開催された金融審議会総会において諮問がなされました、(1)「我が国金融業の中長期的な在り方についての検討」、(2)「保険会社のグループ経営に関する規制の在り方等についての検討」、(3)「インサイダー取引規制における純粋持株会社の取扱い等についての検討」の3点の検討課題に対して、現在、それぞれワーキング・グループにおいて審議を行っているところでございます。

詳細は、後ほど事務方からご説明申し上げますが、このうち、特に「我が国金融業の中長期的な在り方」の検討につきましては、金融には、実体経済を支えるとともに、金融自身が成長産業として経済をリードするという二つの役割が期待されていることを踏まえ、国内外の様々な金融サービスの利用者のニーズに、より一層応えていくための金融業の中長期的な在り方について、今後も様々な観点からご議論を頂きたいと考えております。現時点では、地域金融の在り方について、ヒアリングを鋭意進めているところであり、引き続き活発なご議論を頂きたいと考えております。

最後になりますが、それぞれの地域で金融行政の最前線に立っておられる財務局長と部下職員の皆様方に一層のご努力をお願いし、またご健勝をお祈りし、私の挨拶といたします。

ありがとうございました。

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