岡田金融担当副大臣挨拶「第89回信託大会」

(平成26年4月16日(水))

金融担当副大臣の岡田広です。

中野会長の下で信託大会が盛会のうちに開催されたことを心からお祝いを申し上げたいと思います。麻生金融担当大臣が公務のため出席できませんので、今日は大臣に代わりまして、代読をさせていただきたいと思います。

第八十九回信託大会にお招きいただき誠にありがとうございます。

皆様方には、平素より、金融庁の政策や業務の運営に多大なるご協力を頂いており、この席をお借りしまして、厚く御礼を申し上げます。

本大会の御盛会をお慶び申し上げますとともに、私の方から二点申し述べさせていただきます。

初めに、現下の金融行政について申し上げます。

第二次安倍内閣においては、デフレ不況からの早期脱却と経済再生を図るため、「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」の「三本の矢」を推進して参りました。

この「三本の矢」を、一体的かつ強力に推し進めていく上では、金融機関が、更に一層、金融仲介機能を発揮し、企業の再生、成長と、地域経済の活性化に取り組んでいくことが重要です。

このため、金融機関におかれては、中小企業等に対する新規融資を含む、成長分野等への積極的な資金供給や、経営改善・体質強化等の支援に、引き続き取り組まれることを期待しております。

次に、税制改正について申し上げます。

昨年四月に導入いたしました、教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税制度は、皆様の御尽力もあり、普及が進んでいるものと承知しております。本制度の活用により、資産の世代間移転が促され、教育資金の早期確保や、多様で層の厚い人材育成に資することを期待しております。

また、本年一月より制度を大幅に拡充いたしました、NISA(少額投資非課税制度)についても、その取り扱いが円滑に開始されたものと承知しております。本制度の活用により、家計金融資産からの成長資金の供給と、家計の安定的な資産形成が図られ、デフレ脱却の後押しとなることを、期待しております。

信託業界の皆様におかれましては、信託に対する社会の関心と期待が非常に高まっている中、時代のニーズに的確に対応しつつ、委託者等の信頼に応え、信託制度の特性を活かしたサービスの提供に努めていただくようお願い申し上げます。

信託業界の今後の更なる発展と、本日御出席の皆様の御健勝をお祈り致しまして、私の挨拶とさせていただきます。

(以上)

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