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与謝野財務大臣兼内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)閣議後記者会見の概要

(平成21年4月10日(金)8時45分~8時52分 場所:国会内)

【冒頭発言】

閣議は案件どおり淡々と進みましたが、私からは閣僚懇において次のように発言させていただきました。

本日、平成21年度の予算執行調査に着手することとなりました。このため、本日の閣僚懇において私が各大臣に対し、調査への協力をお願いしたところです。本年度の調査では、調査開始以降最多となる72件の調査を実施するなど、さらに充実・強化を図っております。なお、詳細については、調査対象事案を本日追って公表します。

【質疑応答】

問)

昨日までの協議で、経済対策について与党との協議がほぼまとまったと思いますが、その中で「中期プログラム」の改訂について、早期に改定すると文言が盛り込まれまして、どういった時期に、どういった改訂を念頭に置いていらっしゃるのか、今後の議論の進め方等について大臣の考えを伺えればと思います。

答)

「中期プログラム」は12月の時点で作ったものでして、考えてみますれば、1次補正、2次補正、また当初予算において、累次の対策を行っております。12月の段階では予想出来なかった支出もございますし、12月の段階では予想出来なかった経済状況も出現いたしましたし、今般色々な支出も行いましたので、「中期プログラム」の改訂をやらざるを得ないと考えております。

世界各国とも財政出動はやるけれども、財政の持続可能性、財政の健全性を併せて追求するというのがコンセンサスでございますから、日本も今回の非常に大きな支出を伴う予算となるわけですから、一方では健全な財政のための考え方を盛り込まないと、全体としてのバランスがとれない。そういうことで、「中期プログラム」の改訂という項目を載せていただいたわけでございます。

問)

「中期プログラム」の改定に関して、税制の部分は税法附則が通っていますので、具体的なところはその後の議論になると思いますが、そうなると、どういった部分の改訂が必要ということですか。経済の見通し等々になるわけですか。

答)

「中期プログラム」自体は閣議決定文書でございます。

問)

株価の対策で50兆円という大きな枠を想定されていますが、それについてのご見解をお願いします。

答)

100兆円という説もあったので、50兆円は小さいと思っています。

問)

ただ、実際に発動される可能性は少ないのではないかという見方がありますが・・・。

答)

抜かない刀ですから。永久に鞘におさまっている刀です。ただ、錆びないようにしなきゃいけない。

問)

先程の「中期プログラム」の件ですが、閣議決定文書ということなので、また新たに決めて閣議決定をするということになると思うんですが、いつぐらいまでにとかというメドはあるんでしょうか。

答)

6月までにやりたいと思っております。

問)

大手の銀行がそろって赤字になる見通しが強まっています。それへのご見解と、大手行は与謝野大臣が求められている公的資金による資本増強に対して否定的な見解だと思うんですが、それをどうお考えでしょうか。

答)

1点目は、バブルの後始末で銀行は累積損失を抱えてそれを毎年償却している状況でほとんど税金を払っていない、そういう業種だったわけですから、赤字になっても別に不思議ではない。色々なものを積極的に償却しているんだと思っています。

銀行といえども特別な人たちの集まりではなくて、普通の人たちの集まりですから…。

問)

先程おっしゃった(「中期プログラム」の改訂を)6月までにやりたいということは、骨太の方針に当然反映させるということなんでしょうか。

答)

当然のことでございます。

問)

これについては、公明党などの与党内で、どういう趣旨でこれを改訂するのか、という声が出ているんですが、与党内調整についてはどういうふうに進められるのか。

答)

与党内は、党税調の最高幹部たちには全部ご了解をいただき、特に、自民党政務調査会からは「もっと強く書くべきだ」というお叱りを受けたくらいの文章でございます。

(以上)

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