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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成26年10月17日(金)8時38分~8時46分)

【質疑応答】

問)

カジノについて伺います。カジノを含む統合型リゾート施設、いわゆるIRの推進を目指す超党派の議員連盟が昨日総会を開きまして、推進法案の今国会での成立を目指そうという考えを確認しました。カジノをめぐっては観光振興ですとか雇用創出効果を期待する声がある一方で、ギャンブル依存症の増大ですとかマネーロンダリングの温床になるのではないかというマイナスの面も指摘されています。大臣はこの辺り、経済成長、経済に与えるインパクトをどのようにお考えであるのか。今回の法案を見ますと売上げの一部を国庫に納付するというスキームになっているのですけれども、その辺りで財政当局として何か期待する点があるのかどうか、その辺りのお考えをお聞かせください。

答)

インテグレーテッド・リゾートだったっけ、IRの略は。この話というのは随分前からあるのだと記憶するのですが、カジノによって例えば砂漠だったラスベガスというものがものすごい一大観光リゾートに化けましたし、他の州でも昔は、アメリカ50州でネバダ州だけだったものが今はそれ以上に増えました。随分あちこちでやっているし、アジアでもマカオに続いてシンガポール等々、いろいろみんなこういったものが増えてきていて、それが間違いなく観光とかいろいろな外国人をそこにドライブする、呼んできている大きな要因になっていることはもう間違いない、事実として認めなければいけないでしょうね。他方、ギャンブル依存症とか、いろいろな話がありますので、そういった制度上の手当てはきちんとしておかないといけないことで、治安とか依存症とかいろいろな話がよく出ますので、日本の場合はパチンコもありますし、競輪、競馬、オートレース、モーターボート、いろいろそういったものもありますので、totoも含めてそうだと思いますので、いろいろなものを我々はやって、長い歴史をかけてきちんとそれなりのものをしてきていると思いますので、関係省庁でいろいろ話を今から詰めていかれるのだと思います。これは議員立法で出したのでしょう。閣法の後だから、内閣委員会で検討していかれるのだと思います。

問)

安倍首相が11月のAPEC首脳会議に向けて日中首脳会談の開催を目指しておりますが、一部報道で日中間の関係改善に向けて大臣が副総理として、中国の汪洋副総理との会談を開くというのがありましたが、そのようなお考えはありますか。

答)

バイの会談についてまだ何も決まっていません。

問)

昨日の参議院の財政融委員会で中西健治議員からの質問で外貨準備高の1兆2,000億ドルを見直さないといけない長期的な課題であると大臣は答弁されていますけれども。

答)

昔から言われている話ですからね、これは。

問)

これは長期的であって、今後の財政健全化計画に盛り込むようなお考えは今のところはおありなのでしょうか。

答)

ないです。なぜないかと言うと、昨日今日これだけマーケットが荒れて、円やら何やら荒れている時には、少なくとも日本の場合、売られている時は、買われたり何かしてこっちが買い支えなければいけないといった時には、とてもじゃないけれども、あっという間にこれまでの例を見ても、10兆円単位でお金が出ていますからね。そういった意味では、そういった余力を持っておかないと心もとないことは確かですね。安定している時はいいのですけれどもね。

問)

先程の中国副総理との会談の件で、バイ会談は何も決まっていないということですが、御検討はされているのでしょうか。

答)

答えられません、そういった話には。先程伝えたとおり、何も決まっていないということしか言いようがありませんね。

問)

そのAPECで今回訪中ということで何か大臣の方から会議でお話しされたいようなことですとか、特に意識されている点はあるのでしょうか。

答)

APECというのはこれまでも世界経済の見通しとか日本が置かれている状況とかといったようなことは、大変、今、関心がありますからみんな聞いてくるのですけれども、日本の報道を見る、とみんな間違える訳ですよ。だから現実問題というのは違いますよ、こうですよ、ああですよという話を個別によく聞かれますから、そういった話はどの国際会議でも似たようなものです。会談の席ではなく個別の、立ち話等で、あの筋はこうとかああという話が多いのだと思いますけれども、いろいろなことについて議論する予定だと思いますが、アベノミクスの進捗状況やら、日本経済というものの現状を紹介するということで、こういったことに関しては向こうも関心があるので、こっちも積極的にそれに関しては、日本の置かれている状況というのを言っていかねばならないだろうと思っていますけれどもね。

(以上)

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