麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成27年4月10日(金)8時45分~8時51分)

【冒頭発言】

昨日、平成27年度予算が成立したことを受け、閣議において関係大臣に対して予算の円滑かつ着実な実施についてのお願いをいたしております。経済の好循環を確かなものとし、地方にアベノミクスの成果を広く早く行き渡らせていくために、今後、本予算の円滑かつ着実な実施に取り組んでまいりたいと考えております。もう1つ、本日、27年度予算執行調査に着手することとして、先程、閣僚懇談会において調査への協力を各大臣にお願いしております。本年度の予算執行調査におきましては専門家の知見を活用するなど調査の質の向上等を図りつつ、計56件の調査を実施することとしております。

【質疑応答】

問)

来週、ワシントンでG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。AIIBへの参加を表明した主要国もこの会合には集まるため、AIIBをめぐって意見が交わされるという見方も出ていますが、大臣はどのようにお考えでしょうか。また、中国側に組織の透明性の確保をめぐって日本側の主張を改めて伝える考えはありますでしょうか。

答)

主要な議題となるかな。あまりなるという感じはしませんけれどもね。中国とのやりとりがあるかないかはよく分かりませんけれども、議題になればなったで日本としての考え方を従来どおり説明をするだけです。説明ではないな、従来どおり要求するだけです。

問)

株価のことについてお伺いいたします。株価の日経平均株価が昨日2万円の目前まで行きました。大臣はいつも株価の水準についてはコメントしないというお話ですけれども、株価が上昇基調であることは間違いないわけでして、この上昇基調についてどう考えるか。2点目は、実体経済があまり好調でないにもかかわらず上がっているのはバブルではないかという見方があるのですが、大臣御自身はどのようにお考えでしょうか。

答)

1万9,900幾らだったかな、上がったのだけれども、15年ぶりぐらいの水準で株価が高くなっていることは間違いないですが、コメントすることは差し控えますけれども、外国人の株の買いが多いのですよね。それだけは確かなのではないですかね。だけれども、実体経済が良くないと報道があるけれども、他の人はそう思っていないのではないかという具合に考えたらどうですか。

問)

安倍政権への政策の信任の裏返しだというお考えはいかがですか。

答)

それほどうぬぼれてはいません。政策というのができる範囲といいますと、いつも言うように景気というのは気の問題が多分にありますから、これは間違いないというように国民、有権者、投資する人、そういった人達がその気にならないとこういったものは反応しませんから、政策としては全部並べてあっても、それがなければ動かないのかもしれませんし、それがあっても動かない場合というのはあるわけですから、景気の気の部分というのがどう動いていくかは今からですね。

問)

予算執行調査で、この3年間は75項目あったのですけれども、今回50幾つに減ったというのは、これは何か理由があるのですか。

答)

特に意味はありません。

問)

アメリカで為替報告書が発表されまして、日本については金融政策への依存でありますとか、行き過ぎた財政再建を回避するような指摘がされているのですけれども、これについての受け止めをお願いできますでしょうか。

答)

アメリカのその種の話に一々コメントすることは差し控えますが、いずれにしても日本の「3本の矢」というものに対して、これは日本がデフレから脱却していくための手段だということで、民需主導の経済成長を支えるための手段だということをずっと言ってきたので、我々としては財政健全化を目指すという目標、これに成長戦略を初め、アベノミクスを確実、着実に実行していくという、ずっと2年間同じことしか言っていないと思うのですけれども、そういうものだと思っております。

(以上)

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