麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成27年4月14日(火)9時33分~9時41分)

【質疑応答】

問)

統一地方選の前半の結果についてお伺いします。10の道府県知事選で現職が勝利したほか、41道府県議選の全2,284議席のうち自民党が1,153議席と24年ぶりに改選総定数の過半数を獲得しました。今回の結果がアベノミクスへの評価ということにつながるのか、また政府が進めている地方創生の政策への評価と受け止められるのか、大臣の御所見を教えてください。

答)

地方選挙というのは国政選挙とは異なります。大阪では、大阪都構想といった話が焦点になっていますし、地域によって違うと思いますけれどもね。ですからそれを見て一概にどうというふうなことは言える話ではないと思いますけれどもね。全体としてアベノミクスのそれなりの評価というのはもちろんあると思いますし、地方創生をはじめ、地方にもという姿勢は出てきた、見えてきたというところもあったのでしょう。あとはもう1個、県によって違うけれども、乱立するのを抑えて結構絞ったところもありましたからね。だからその意味ではそれなりの選挙対策としては結構きちんとできていたというところが大きかったのかな。そんな気がしますけれどもね。

問)

内閣官房参与の浜田宏一教授が昨日の夜のテレビ番組で足元の為替水準について購買力平価で見るとかなり円安に振れ過ぎていると。1ドル105円ぐらいが妥当なのではないかというような発言をされているのですが、この発言について麻生大臣はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

答)

この種の質問で私が答えたことはただの一度もないから、だからこの種の質問に対しては答えることはありません。

問)

酒税法の改正案についてお尋ねします。量販店などで通常の小売店の仕入れ値以下の価格でビールなどを販売するケースがあって、一般の小売店などの経営が圧迫されるなどの理由から酒類の過剰な廉売を規制するという酒税法の改正案を議員立法で提出することが自民党内で議論されていますが、これについての大臣の御所感をお願いします。

答)

まだそれは詳しく聞いているわけではないのでよく知らないのですが、前にもこの種の話というのは、資本の大きいところが大量に仕入れて安く売ることによって周りの中小の小売店がつぶれるという話がありましたので、いかがなものかという話はありましたので、前にもそういう例がありますから、その関連で今議論をしておられるのか、どれぐらい議論が進んでいるのかは知りません。

問)

今週末、G20がワシントンで行われます。これが多分恐らくその前最後の会見だと思うのですけれども、大臣としてどういうことが議題として想定されると思われるか、そして大臣として、日本としてG20、またはIMFCとか一連の会合で日本として訴えたいことは何か、大臣の御所見をお願いします。

答)

今G20参加の国を見ると、国によって景気のいいところ、例えばアメリカとかイギリスとかGDPで見れば2%台に乗っかっていますし、そういったような景気のいいところと、落ちてきた中国、しんどいヨーロッパ等々、地域によって随分差があるのだと思いますけれどもね。したがってそういったようなものに対する話とかというのが各国いろいろみんな出てくるのだとは思いますけれども、日本としてはアベノミクスというものを前回に比べて今回GDPの話や、税収の話等を含めて、いろいろな話で今の日本の現状としてかなり変わってきつつある、いい方向に変わりつつあるということはきちんと言わなければいけないところだとは思いますけれどもね。

問)

焦点のAIIBの問題については日米財務相会談もあるかと思いますけれども、G20以外の場でもやはりお話をされる、日本の見解を表明または要求されるということもあるのでしょうか。

答)

AIIBに関しての日本の意見を求められたら今までどおりの話をするだけですね。特にそれ以上の話もありませんし、ほかの国からどういったアプローチがあるか分かりませんけれども、アプローチがない限り、こちらから積極的にどうのこうのするという話ではありません。

(以上)

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