麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成29年1月27日(金)8時39分~8時44分)

【質疑応答】

問)

安倍首相と米国のトランプ大統領の首脳会談の最終調整が進んでいます。首相は大臣の同行も想定されているようです。トランプ大統領がTPP離脱を表明したり、対日貿易赤字を問題視したりしていますけれども、首脳会談では米国との間でどのような議論がなされることを期待されますでしょうか。

答)

日米関係に関して、戦後70年間で最もよい関係がこの数年、第2次安倍内閣以降でき上がっているように思います。これをさらに強固なものにしていくということで、南シナ海、東シナ海、いろいろありますので、そういったものを含めてきちんとしていく。あとは貿易等の話が出てくるのだと思いますが、アメリカの貿易赤字の50%ぐらいは中国だったでしょうか。アメリカとの貿易赤字がプラザ合意の年ですから1985年、1ドル240円だった時代に日本の対米黒字というのが、アメリカの対外貿易赤字の約4割近くあったと思いますけれども、今は1割ないと思います。随分時代が変わっているのだと思っています。あの時代と比べて、アメリカの中で自動車をつくって、アメリカ製の日本車がメキシコ、カナダに輸出されているというようなこともあります。また、進出日系企業が雇用しているアメリカ人の数というのは、80万人ぐらいだと思いますので、昔とは全然違うし、中国に対しては、日本の5~6倍の赤字だと思いますけれども、雇用は何万人いるのでしょうか。あまり多くないと思います。アメリカにもきちんとそういった現状を話したりすることが大事で、お互いに今の日米関係における現状というものを正しく意見交換ができる、その上できちんとした関係をつくり上げるというのは大事なのだと思います。

問)

昨日ホワイトハウスの報道官がメキシコから米国に対する輸出物に20%の関税をつけるというアイデアを出したのですけれども、これは日系企業が結構メキシコにも進出していますし、トヨタとか日産とかの輸出物が課税対象になる可能性もあるのですけれども、それについて大臣はどう思われるのか。それに関してアメリカを訪問するときにペンス副大統領とかムニューチン氏と話すときにはそれに対して抗議するつもりでしょうか。

答)

テキサス州からメキシコに輸出している額というのは今幾らになっているでしょうか。メキシコへアメリカのテキサス州から輸出しているぶんだけで、多分テキサス州の輸出の最大相手はメキシコになっていないでしょうか。 それだけで一方的な話になるのでしょうかという感じはします。

(以上)

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