麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成29年12月15日(金)10時23分~10時30分)

【質疑応答】

問)

来年度予算案編成が大詰めを迎え、来週18日に大臣折衝が行われます。診療介護報酬改定や地方財政、自動車安全特会への一般会計からの繰り戻しの問題などいろいろ山積しておりますけれども、各省との攻防も予想されますが、大臣はどのような姿勢で臨むおつもりでしょうか。

答)

今日は金曜日ですけれども、土・日かけて、月曜日の18日に大臣折衝ということになりますので、その最終の大臣折衝を終えて、幾つかまだ残っていますので、それを終えて対応していくことになるので、22日までにはきちんと仕上げたいと思っているのですけれども、いろいろな意味で、税収も少し伸びてくるようなことも考えられますので、いろいろなことを、大事なのは子ども・子育て支援等々いろいろなものが増えますし、そういったものも考えてもうちょっときちんとした形で、目安含めて私共としては仕上げたいなと。もうちょっと時間がかかります。

問)

昨日、税制改正大綱がまとまりましたけれども、所得税の改革もありましたけれども、格差是正という意味で大臣、今回の税制改正をどのように評価していらっしゃるか教えていただけますか。

答)

今1つの会社に何十年勤めて辞めて、後の人生数年を送ってというような時代の働き方と変わってきていますから、そういった意味で、例えば金を持って、その金で株をやってみた、損した人もいるだろうけれども、もちろん当たった人もいて、その人の株がえらく増えた、その所得というのは当然配当が出ますから増えていきますので格差がついてくるというのは、それは本人の才覚の問題ももちろんありますけれども、いろいろな意味で格差というのは出てくることも確かです。病気になったとか事故に遭ったとか、人によって違いますので、そういったところのものも考えながら、分離課税を上げさせてもらったり、今年もそういった格差のところについては、生活保護世帯の人達で大学に進学できないとかという人のところを対応しなければいけないとか、また所得税の給与所得控除の上限額が適用される給与所得の額を850万円にすると少々増税になるのでしょうか、1,000億円まではいかないと思いますけれども、そういったものまでにならない程度で所得税の基礎控除のところを触ってみたり、いろいろな意味でそういったところは少しずつやっていかなければいけないので、急にやってもこういうのは駄目ですから、少しずつ確実なその方向でやっていきたいと思っています。

問)

昨日の金田前法相のパーティーで、いわゆる共謀罪の報道をめぐって、そういう新聞を買って読む人の気がしれないという、その真意について、ちょっと確認したいのですが。

答)

真意についてですか。あのときはああいうのをやったらよくないと書いていたではないですか、新聞は。しかし、結果は違ったのだから、違ったのだったら責任は誰がとるのでしょうか。新聞。訂正記事は1個も出ていない。出ましたか。

問)

出ていない。

答)

出ていない。私の読んだ範囲で出ていない。これは訂正記事が出たかなと思って見ても、囲みでも出ていない。だから、結果としてはよくなったということになるのではないでしょうか。あおった記事と結果としては違ったら、それはあおった人の方はそれだけ結構世の中を騒がしたわけです。それで迷惑する人がいるわけだから、その責任は社会の公器だと言うのでしょう。でもそう言っているのだったら、よく聞いてください。こういう新聞は、毎回同じ新聞で、同じような新聞が同じような記事を書いて、同じような間違いをしているというのであれば、それはちょっと考えてしまいますねという話をもう大分前からしていますよ。10年以上していると思います。だから新聞記者には悪いのですが、それも言った。それも聞いていたのではないですか。

問)

私は報道を受けて。

答)

ちょこちょこ都合のいいところだけ切った記事だけ読まないで、ちゃんとそこに出ていた人達がいるはずだから、その人達に聞いてください。

(以上)

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