平成17年1月21日
金融庁

バーゼルII(新しい自己資本比率規制)の実施に向けた金融庁の体制整備について

1.バーゼルIIの実施に向けて

平成19年3月末から実施予定のバーゼルII(新しい自己資本比率規制)の下では、金融機関が自己資本比率を算出するに当たって、複数の計算手法の中から自らのリスク管理の実態に合った適切な手法を選択することが求められています。

このうち、先進的な計算手法(信用リスクの内部格付手法とオペレーショナル・リスクの先進的計測手法)を選択する金融機関は、リスク管理の一層の高度化に取り組むとともに金融庁の承認を得る必要があります(別紙参照)。

他方、金融庁においても、本年春頃を目途に監督局に「バーゼルII推進室(仮称)」を設置し、総務企画局国際課および検査局と適切に連携して、バーゼルIIの円滑な実施に向けた体制の整備を進めていくこととします。

2.「バーゼルII推進室(仮称)」の業務内容

金融庁においては、バーゼルIIの実施に向けて、現在、新しい自己資本比率規制のための告示、解釈集、監督指針等の整備のための作業を行っているところです。

「バーゼルII推進室(仮称)」においては、この作業を引き続き行うとともに、バーゼルIIの円滑な実施を確保し、金融機関のリスク管理の高度化に着実につなげるよう、以下の取組みを行います。

  • PDF新しい自己資本比率規制の担当窓口として情報提供や問合せへの対応を行い、特に、先進的な計算手法を採用予定の金融機関と早い段階から積極的に対話し、リスク管理の一層の高度化を促していきます。

  • PDF新しい自己資本比率規制の第2の柱(監督上の検証)および第3の柱(市場規律)の実施についても担当します。

  • PDF先進的な計算手法の承認プロセスにおいて、国際的な金融グループを対象とするものについては、海外監督当局と適切な連携を図っていきます。

なお、「バーゼルII推進室(仮称)」の設置にあわせ、金融機関のリスク管理について専門的な知識・能力を有する職員を近々募集する予定にしています。

(問い合せ先)

金融庁 Tel:03-3506-6000(代表)
監督局総務課(内線3725、3718)


別紙) PDF信用リスクの内部格付手法、オペレーショナル・リスクの先進的計測手法の承認プロセス
~規制実施当初から手法の採用を予定する銀行の場合~ (PDF:119KB)

サイトマップ

ページの先頭に戻る