金融審議会「保険会社のグループ経営に関する規制の在り方ワーキング・グループ」(第9回)議事録

1.日時:

平成23年12月2日(金曜日)10時30分~11時00分

2.場所:

中央合同庁舎第7号館13階 共用第1特別会議室

○洲崎WG座長

それでは、ただいまより、保険会社のグループ経営に関する規制の在り方ワーキング・グループ第9回会合を開催いたします。皆様、ご多忙のところご参集いただきまして、まことにありがとうございます。

本日は沖野委員がご欠席となっております。また、松山委員の代理として、鬼頭参考人にご出席いただいております。

それでは、議事に移らせていただきます。本日の議事ですが、前回のご議論を踏まえ、事務局と私のほうで相談の上修正した報告書(案)をご確認いただき、報告書の取りまとめを行いたいと思います。

では、事務局より報告書(案)の説明をお願いします。

○伊野保険企画室長

それでは報告書(案)で、前回から修正をしております点についてご説明をさせていただきます。報告書(案)で、左側に線が引いているところが、主な修正点でございます。

まず、3ページでございます。ここは脚注の部分でございますが、大口与信規制に関し、脚注4を追加してございます。これは、保険持ち株会社も含まれることの確認が前回あったことに対応したものでございます。

次に、保険募集の再委託に関しまして、脚注の5を追加しております。これは保険募集人に対する教育・管理の質の向上を期待して行われるものだということを明記することが望ましいという意見をちょうだいいたしましたので、これに対応したものでございます。

次に4ページでございます。このページにつきましては、脚注の6を追加しております。これは認可に対して、顧客保護の観点からしっかりとした対応が必要であるという意見、また、前々回用意いたしました資料の内容について記述してはどうかという意見をいただきましたことに対応したものでございます。ここの内容につきましては、以前お出しした資料の記述をそのまま使用しております。

次に5ページでございます。これにつきましては、第2段落の後段「また」以降を追加しております。これは4年前の議論との関係で、ご質問がございました際、座長からご回答いただいた内容に沿っておるものでございます。「また」以降にありますように、契約者保護の観点からの諸論点を含めて、今回はご議論をいただいたということで、こうした記述を挿入しております。

次に3段落目でございます。3段落目の例示を特定業務からの撤退という例を用いておりましたけれども、業務再編等の例に変更をしております。これは委員から、業務の撤退は、ここでの例としては適当ではないのではないかというご指摘をいただいたものに対応したものでございます。

同じく3段目でございますが、前回、サービスの向上というのはどういうことなのかということでご議論がございました。サービスの向上の内容について具体的な記述として、「保険事故時や保険契約者からの相談・照会への対応」という記述を追加しております。これは、ここで用いているサービスという用語の意味をはっきりさせるという趣旨でございます。

その上の部分でございますが、同様に保険金の確実な支払いが前提であるという旨を記述してございます。これは保険というのはそもそも将来の保険給付を確実に行うことが最大のサービスではないのかというご指摘をいただきましたので、これに対応して追加したものでございます。

次に同じページ、第4段落でございます。ここでも「また」以降を入れております。これは、契約移転が容易になることにより、保険商品の粗製乱造や安易な撤退があってはならないというご指摘をいただきましたので、それに対応したものでございます。

次に第5段落、4行目最後から5行目にかけてでございますが、移転の是非を判断する基準として、移転の必要性ということを追加しております。移転の必要性についても勘案して判断すべきというご意見をちょうだいしたことに対応したものでございます。

おめくりいただきまして、6ページでございます。丸2の第1段落3行目でございますが、趣旨を明確化するために、保険契約者間の公平性や保険契約者の保護の観点からというものを挿入しております。

次のローマ数字のiの部分、保険契約を移転する効果について、保険契約者の利便性が含まれることを括弧書きで明示をしております。契約者の利便性の観点も重要であるといった意見をちょうだいいたしましたので、これに対応したものでございます。

同じページ、脚注でございますが、脚注の8を追加しております。これにつきましては、ここに書いてあるようなことが行われてはならないという意見をちょうだいしておりますので、それに対応したものでございます。

以上が、主な修正点でございます。このほかに用語の統一等技術的な修正を、事務局で気づいたところについて、幾つかしておりますが、説明は省略させていただきたいと存じます。

あと、本日ご欠席の沖野委員からご意見をいただいておりますので、この場でご紹介をさせていただきたいと存じます。

5ページにつきまして、内容というよりは文章構成上のご指摘でございますが、第2段落目の前段と内容的には3段落目が対応し、2段落目の後段部分と4段落目が対応するという関係ではないかというご理解のもとで、そのことをもう少しわかりやすい文章構成にしてはどうかというご趣旨のご指摘と思われますが、具体的には1段目と2段目を統合して、「契約移転は現行法上可能だが、以下の要因でこれまで十分に活用されてこなかった」とまず記述をした上で、その後に、2段落目にある2つの要因を記述してはどうかとのご指摘をいただきました。これが1つ目でございます。

次に、確認的なご質問としまして、6ページでございます。6ページ丸2第1段落4行目のところに、以下の措置を講ずることが適当であるとありますが、これについては、以下のこうした措置がなされることが移転単位規制を見直す前提となるという趣旨で理解してよいのでしょうかというご質問がありました。これについてはそういう理解であると考えております。

最後にその下でございますが、先ほど申しました、括弧書きで保険契約者の利便性等と追加した部分でございます。これにつきましては、保険契約者の利便性は効果の一部であるので、むしろ保険契約者の利便性を含むとの表現、「等」ではなくて、「を含む」との表現の方がよいのではないかというご指摘をいただきました。

以上でございます。

○洲崎WG座長

どうもありがとうございました。

ただいま、事務局よりご紹介のありました、沖野委員のご意見については、内容に関するものというよりは、文章の構成に関するものと言えようかと思いますので、これについては私のほうで取り扱いについて検討したいと思います。

報告書の内容につきましては、前回を含めこれまでの議論を取りまとめておりますので、ただいまご説明をいただきました報告書(案)の内容をもって取りまとめとしたいと思いますが、ご発言がございましたらお願いできればと思います。阿部委員。

○阿部委員

前回にご指摘やご議論のあった点も含めて丁寧に対応されていると思います。5ページの「丸1基本的な考え方」の第2パラグラフ以降は、非常に丁寧に書かれてはおりますが、ややまとまりに欠け、整理されていない印象がありますので、日本語の議論として、もう少し読みやすくできるのではと思いますが、そこは座長にお任せしたいと思います。

それから、1点若干気になりましたのは、追加で入りましたところで商品開発に関する記述についてです。当然今までも慎重にご検討された上で販売に至っていると思いますので、ここの記載は違和感がありますがこだわりません。このままで結構でございます。

○洲崎WG座長

丹野委員。

○丹野委員

今までの議論を踏まえて書き込んでいただいたのだと評価をさせていただきたいと思いますが、内容というよりも、この内容を踏まえた運用等について、ちょっとお話を申し上げます。

3つぐらいございます。一部移転の必要性について、保険会社側から認可を受けるためにいろいろな必要性、相当性について当局のほうへ説明するというものがあるんですが、それに比べて株主総会とか社員総代会とか、そういうところで経営に携わる人、それから契約者にも説明責任を課すというような制度化が、今ごろ申し上げてなんですが、できないんだろうかなと思っておりまして、いろいろ書いていらっしゃいますけれど、会社の経営戦略の変更やミスなどを契約者に回すものではない、そういうものではなくて、いわばよい移転をするんだということなんでしょうから、そういうことを制度化できないだろうかということがございます。それをぜひご検討いただきたいというのが1つでございます。

それから、長期の保険契約の方ですと、やはり再加入困難性の問題が残りますので、もちろん十分に書いてはございますが、何十年後の保険金の支払いというのを現実化するときに、それにきちんと耐えられるような責準といいますか、いわば持参金のようなものだと思いますが、それを適切かつ十分に算定するべきであって、そこを認可の際の最重要ポイントの1つとしていただけないかというのが2つ目でございます。

それから、3つ目ですが、本制度の導入は確かに今まで使いづらかったものを使いやすくして、実際にお使いになるということだと思いますが、前回も申し上げましたように、契約者にとっては保険会社と保険商品を両方とも選んでおりますので、そういう意味ではこの制度を実際に運用されますと、非常に許容しがたいという方が出てくるだろうと思いますので、そういう意味では、こういう制度を設けたからといって安易に使うのではなくて、契約者の信頼に反しない運用を保険会社にもお願いしたいし、当局の認可の際にもお願いしたいというふうに考えています。

○洲崎WG座長

鬼頭参考人。

○鬼頭参考人

内容及び運用についてコメントさせていただいてよろしゅうございますでしょうか。

まず、再委託につきましては、ご契約者保護の観点から、元受保険会社による再受託者に対する実効性のある教育・監督体制が確保されて、十分な商品知識を有する募集人による、適切な募集体制が構築される必要があるということを何度か申し上げて参りました。この点、今回の報告書では9ページの「おわりに」という部分で、「保険契約者の利便性やサービスの向上等に繋がることを期待」というように明記していただきましたので、再委託につきましても、今後の政省令等の手当てや認可において、この観点からしっかりとご対応いただけるものと理解をしております。

また前後いたしますが、3ページの注5といたしまして、「人的資源が豊富な保険会社が保険募集人の管理をすることによって、保険募集人に対する教育・管理の質の向上も期待できる」との追記を、今回いただいております。そのような効果があまり期待できないと思われる生損保をまたがる場合の再受託者に対する実効性のある教育・監督態勢の確保や、あるいは大規模会社が小規模会社に委託する場合については、やはりご認可でしっかりとチェックをいただき、問題がある場合は排除いただけるものと考えておりますので、この点、よろしくお願いをいたします。

もう1点、移転単位規制でございますが、平時の契約者にとってのメリットの有無につきましては、相当ご議論がございましたが、今回の修正で契約者の立場から見た必要性を、先ほどご説明いただきましたように、ご明示いただくとともに、6ページの注8を追記いただきまして、「収益性の悪化した契約集団のみを選定して保険契約の移転を行うようなことはあってはならない」と明示をいただきました。これにより、少なくともいわゆるチェリーピッキングのような保険会社による恣意的な契約の切り分けは行えないことが明確化されたというように理解をし、感謝しております。この点につきまして、補足をさせていただければ、この注では「収益性の悪化する懸念のある契約集団」としたほうが、より意図が明確になるのではないかなと思いますので、申し添えさせていただきます。

最後に保険契約の移転につきましては、私どもだけでなく、ほかの複数の委員の方々から、ご契約者保護の観点に基づく慎重な意見が多く出されました。今回、このような意見を相当反映いただいておりますが、残念ながら一部まだ十分にご反映いただけなかったという印象は受けておりますが、その点、今後、政省令等の手当てをはじめ、ご契約者保護の枠組みを整備、充実いただく中で、ご認可に委ねられた部分につきましては、問題のある移転がないように、私どもの懸念が後日顕在化することのないよう、ご対応いただくことをお願いしたいと思ってございます。

以上でございます。

○洲崎WG座長

ほかにご意見はございませんでしょうか。家森委員。

○家森委員

まず些末なことですけれども、「行政庁」という言葉と「当局」という言葉があるんですが、これは法律的にはどういう違いがあるのかということを教えていただいたらというのが1点です。

私自身は前回申し上げましたように、グループ内の移転については積極的であるけれども、移転一般については今もまだ十分納得できていないところがあるということですが、それも踏まえて今回いろいろと修正していただきました。最終的にはグループ内の再編については、この「おわりに」のところの精神を生かして、すなわち、「なお」以降ですが、グループ内での事業再編を円滑に行うことを可能とする云々を期待して今回こういうことをやっているんだという趣旨で、これからの行政を進めていただきたいと思います。

以上です。

○洲崎WG座長

それでは、行政庁と当局の違いについては。

○伊野保険企画室長

すみません。特段、行政庁と当局で意味を持って書き分けているという趣旨ではございませんので、もう一度精査して用語の統一等を図らせていただきたいと思います。

○洲崎WG座長

ほかにご意見はございませんでしょうか。よろしゅうございますか。

それでは先ほど事務局からご紹介のありました、沖野委員のご意見も含めまして、本日いただいたご意見の取り扱いにつきましては、私のほうにご一任いただくということでよろしゅうございますか。

(「異議なし」の声あり)

○洲崎WG座長

ありがとうございます。それでは、私のほうで取り扱いについて検討し、必要に応じ修正を行った上で、公表させていただきたいと思います。

また、本ワーキング・グループの検討課題について、金融担当大臣より直接諮問を受けた金融審議会に対しまして、本ワーキング・グループの取りまとめとして、私のほうから報告させていただきたいと思います。

最後に森本総務企画局長から一言お願いいたします。

○森本総務企画局長

ただいま本ワーキング・グループの報告書の取りまとめをしていただきまして、大変ありがとうございます。

今回の検討課題は保険会社の海外展開でありますとか、グループ経営の充実という課題がある中で、我々は重要なテーマだったと考えるわけですが、いずれも現行の規制との関係でどう整理するのかということが、かなり難しいテーマだというふうに、私どもも初めから考えておったところでございますが、皆様方に大変熱心にご議論をしていただきまして大変いい形でお取りまとめいただいたというふうに考えて、大変ありがたいと御礼を申し上げたいと思います。

この議論の過程で、大変さまざまな角度から有意義な示唆をいただいたと考えております。今後、私ども、このお取りまとめの趣旨に沿って、法改正を含む制度整備を進めてまいりたいと思いますが、いただいたご示唆を十分生かしますとともに、さらに制度整備の後の運用に当たりまして、ご指摘を踏まえて適切に運用行政に努めてまいりたいと考えております。

ほんとうに、ありがとうございました。

○洲崎WG座長

委員の皆様におかれましては、これまで9回にわたり精力的なご議論をいただきまして、どうもありがとうございました。これをもちまして、本ワーキング・グループは終了させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

以上

お問い合わせ先

金融庁 Tel 03-3506-6000(代表)
総務企画局企画課保険企画室(内線3557)

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