平成24年9月8日 愛知大学大学院
公認会計士・監査審査会会長 友杉 芳正
平成24年9月8日(土)に、愛知大学において、友杉会長が「公認会計士の使命」をテーマに講演を行い、多数の学生の方にご出席をいただきました。
講演では、まず、公認会計士の誕生から現在までの歴史について説明した後、「独立性」と「専門性」の保持や「職業的懐疑心」の発揮の必要性など、職業的専門家としての国家資格を有する公認会計士のあるべき姿について説明しました。併せて、現在の公認会計士試験制度の概要および過去の試験結果等についても説明しました。
また、最近の会計不正・粉飾の増加を巡る問題について、アメリカと日本の公的監視規制の比較、公認会計士・監査審査会の役割業務、会計監査人監査未実施の問題、会社法の問題などを通じて説明しました。
講演の後半では、監査の国際的動向、会計・監査環境の変革視点などについて説明しました。
最後に、公認会計士は、グローバル社会への進展を意識し、有用な社会コントロール手段としての監査対応を見誤ることなく、戦略的・効果的に監査を実施する使命を負っている旨を付言して、講演を締めくくりました。
【講演の主な内容】
テーマ:「公認会計士の使命」
- 日本の公認会計士
- 監査概念
- 公認会計士試験制度
- 訴訟論理と監査対応
- 公的監視規制の形態
- 21世紀の会計不正・粉飾の増加
- 公認会計士・監査審査会の役割業務
- 会計監査人監査未実施の問題
- インセンティブのねじれの解消
- 監査の国際的動向
- 会計・監査環境の変革視点 ほか