平成24年9月24日 日本内部監査協会
公認会計士・監査審査会会長 友杉 芳正
平成24年9月24日(月)に、社団法人日本内部監査協会「第46回内部監査推進全国大会」において、友杉会長が「グローバル時代における内部監査の現状と課題」をテーマに講演を行い、企業等で内部監査に携わる方などにご出席をいただきました。
講演では、まず、今回の大会テーマとなっている「内部監査の明日のために~Progress Through Sharing~」について説明した後、多様化、同質化が同時に進行するグローバル時代における国際競争力の確保等について説明しました。
続いて、内部監査の定義等について説明した後、会計・監査環境の変化や監査の国際的動向等について説明しました。
また、最近の会計不正・粉飾の増加を巡る問題について、アメリカと日本の公的監視規制の比較や公認会計士・監査審査会の役割、会計監査人監査未実施の問題、監査の限界等を通じて説明しました。
講演の後半では、内部監査基準の規範性や専門職として必要な内部監査人の懐疑心等について触れた後、内部監査の高揚策について詳しく説明しました。
最後に、ますますグローバル社会へ進展するため、内部監査対応を戦略的に実施する必要がある旨を付言して、講演を締めくくりました。
【講演の主な内容】
テーマ:「グローバル時代における内部監査の現状と課題」
- Progress Through Sharing
- グローバル時代の光と影
- パラダイム変革
- 国際競争力の確保
- コーポレート・ガバナンスと監査
- 監査と保証概念
- 内部監査の定義
- 会計・監査環境の変化
- 監査の国際的動向
- 21世紀の会計不正・粉飾の増加
- 公的監視規制の形態
- 公認会計士・監査審査会の役割
- 会計監査人監査未実施の問題
- ファンド監査と監査人の交代
- 監査の限界を探る
- 内部監査基準の規範性
- 内部監査の高揚策
- 内部監査の発展のために ほか