講演等
 

同志社大学~「経済社会における会計・監査の意義と役割」について~

平成24年12月19日 同志社大学

公認会計士・監査審査会常勤委員 廣本 敏郎

平成24年12月19日(水)に同志社大学において、「経済社会における会計・監査の意義と役割」というテーマで講演を行い、多数の学生の皆さんにご出席を頂きました。

講演では、まず、公認会計士の使命と資格について公認会計士法の条文を示し説明した後、公認会計士の活動領域拡大への期待について述べました。

また、公認会計士・監査審査会発足の背景や、試験実施機関及び監査監視機関としての公認会計士・監査審査会の業務について、概要図等を用いて紹介しました。

次に、市場参加者の自由競争によって成り立つ市場経済は、「収益最大、コスト最小」という企業の行動原理を基礎とする会計によって支えられていること(会計なくして経済なし)について説明した後、損益計算書と貸借対照表の具体的事例を示しながら、会計の意義と役割について分かりやすく説明しました。説明の中では、「市場経済は勝手放題の世界ではない」という市場経済の社会性を唱えるアダム・スミスや利他性を唱えるマーシャルの経済学についても取り上げました。

さらに、実体経済を支える金融・資本市場の円滑な運営のためには、財務諸表が不可欠であり、その財務諸表の信頼性を確保するための監査が必要であると説明し、監査の目的や会計監査のフレームワークを示しながら、監査の意義と役割について述べました。

最後に、公認会計士は、日々の研鑽と職業的専門家としての職業倫理と独立性を遵守し、職業的懐疑心を常に持ち、正々堂々とフェアな態度で、監査及び会計の専門家としての使命を果たしてほしい旨を付言して、講演を締めくくりました。

【講演の主な内容】

テーマ「経済社会における会計・監査の意義と役割」

  • 公認会計士の使命、資格および活動領域
  • 試験実施機関としての審査会
  • 会計の意義と役割期待
  • 監査の意義と役割期待
  • むすび
同志社大学~「経済社会における会計・監査の意義と役割」について~

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