
貴区の目指す国際金融都市とはどのような都市でしょうか?
福岡では、「アジアのゲートウェイ」、「国内屈指のスタートアップ都市」といった地域の特性に、金融・資産運用特区に関連した規制改革や独自施策を組み合わせることで、「継続的にイノベーションを創出する国際都市」の実現を目指しています。今回の特区選定を追い風に国際金融機能の誘致を加速させることにより、国内外の資産運用会社から成長資金が県内のスタートアップ等に供給され、付加価値を生み、そして還流した資金が福岡・九州の様々な企業の成長に繋がるような好循環、エコシステムを構築・強化していきたいと考えています。
貴区の魅力を教えてください。
福岡は豊かな自然と充実した都市機能がコンパクトに整った「生活の質」の高さ、数多くの優秀な理工系学生、アジア戦略の拠点となりうる立地、東京圏や関西圏との同時被災リスクの低さなど多くの優位性があり、国内外から「住みやすいまち」と評価されています。ビジネス面では、産学官の推進組織「TEAM FUKUOKA」によるOne by Oneの進出支援とスピード感は大きな強みです。その結果、「TEAM FUKUOKA」設立から5年目で国内外の資産運用会社、Fintech企業など35社の誘致に成功しています(令和7年6月30日時点)。また、福岡市では、天神ビッグバンや博多コネクテッドなどの都市機能の再整備が進み、人口増加数、若者の多さは全国トップクラスの日本で一番元気な都市です。


現在、貴区が支援に力を入れている企業の特徴はありますか?
資産運用業、FinTech企業を中心に、福岡の特性と親和性が高い業種、業態が集積しています。金融・資産運用特区に選定されたことを契機に、福岡市ではベンチャーファンドに出資する際の要件緩和が実現し、資産運用会社が2社進出しました。アジアのゲートウェイという地理的特性を活かし、シンガポール、台湾、香港等の海外企業の進出も目立っています。また、台湾のTSMCの熊本進出を契機とした台湾の銀行の進出、さらに、直近では、日本・台湾のスタートアップへの投資等の支援を行う台湾大手ベンチャーキャピタルが進出しました。


福岡市に進出した資産運用会社2社(左:株式会社 Power Angels、右:開発創新管理顧問股份有限公司(CDIB Capital Innovation Advisors Corp.))
進出を検討している企業へのメッセージをお願いします。
福岡では、進出企業のニーズに応じて、専門窓口がワンストップでサポートしています。例えば、FUKUOKA IS OPENセンターでは、在住外国人や企業からの生活、就労、在留資格に関する相談を受け付けています。また、グローバルビジネスサポートでは、法人の設立や銀行口座開設を多言語で支援し、スムーズな進出をサポートしています。さらに、グローバルコネクト福岡では、進出後におけるスタートアップや中小企業の資金調達やビジネスマッチング、海外展開を総合的に支援しています。福岡は、魅力的な都市環境と充実したサポート体制を兼ね備え、進出企業にとって最適な場所です。ぜひ、福岡への進出をご検討ください。

