V.電子マネー・電子決済の将来に向けて 電子マネー・電子決済は、急速な技術進歩の中で、民間部門の創意工夫によっ て、実用化・普及が図られるべき分野である。関係する事業者においては、利用 者利便を向上させつつ事業内容を高度化するため、今後とも積極的な取組みを進 めていくことが期待される。 一方、金融行政当局においては、以上の検討結果を踏まえ、電子商取引に係る 各国や関係各省庁における検討作業との協調を図りつつ、早急に具体的な制度整 備に取り組んでいく必要がある。 電子マネー・電子決済の将来を最終的に決定するものは、利用者の選択である。 情報通信技術の革新等を利用した新たな決済サービスとして、より豊かな生活を 営むための手段となり得る電子マネー・電子決済の分野について、この懇談会で の検討や本報告書での指摘が、利用者の理解の進展に資することとなれば幸いで ある。