たとえば、子どもの教育資金のために、ジュニアNISAを使って18年間で300万円の資産を作ることを目標としたときに、投資商品を使わずに積み立てた場合、毎月1万4千円弱の金額が必要になります。これをたとえば、年3%の収益が期待される運用商品に投資した場合、月々の積立額は1万円強で達成が可能になります。
積み立てによる将来の資産形成を目指したときに、運用利益がゼロ、つまり、積立額だけでは、月々の積立額が大きくなり、継続できないかもしれません。投資商品を使えば、低リスク商品への投資でも、積立額プラス運用利益がさらに利益を生むため、資産形成の負担を軽減できそうです。
たとえば、毎月1万円を積み立てて、将来300万円の資産を作ることを考えてみます。投資商品を使わずに、単に積み立てた場合、25年間を要することになります。これをたとえば、年3%の収益が期待される運用商品に投資した場合、18年9ヶ月で達成することが可能となります。年5%の収益を前提にすれば、16年4ヶ月で達成できます。
積立額だけでは、資産形成をするには、時間を要することになります。少額投資でも低リスクながらも、多少のリスク商品に投資することで、早く実現することが期待されるわけです。
長期投資の効果を比較してみましょう。たとえば、毎月2万円の少額投資による積み立て投資を想定します。年3%の収益が期待される低リスク商品に投資した場合、10年間の投資期間で貯めることができるのは280万円弱です。しかし投資期間を30年とすると、1165万円になります。その金額を同じ3%の収益で10年間で達成するには、月々8万円以上の積立額が必要になります。
若年層であれば、少額投資で低リスク商品に投資したとしても、時間を味方につけて、30年後の資金として十分に役立つことになるでしょう。低リスク商品とはいえ、価格変動などのリスクは伴いますが、早めに準備を始めることで、リスクを抑えつつ、長期投資の効果を得ることができます。