市場強化プラン(金融・資本市場競争力強化プラン)について

市場強化プラン

少子高齢化が進展する中で、我が国経済が今後も持続的に成長するためには、我が国金融・資本市場において、約1,500兆円に及ぶ家計部門の金融資産に適切な投資機会を提供するとともに、内外の企業等に成長資金の供給を適切に行っていくことが求められています。

また、国際的な市場間競争が一層激化する中、我が国金融・資本市場が内外の利用者のニーズに応え、その役割を十分に果たしていくためには、我が国市場の競争力を強化し、その魅力を向上させていくことが喫緊の課題となっています。

さらに、そうした魅力ある市場の実現により、我が国の金融サービス業が高い付加価値を生み出し、経済の持続的成長に貢献していくことも期待されます。

こうした観点から、金融庁では、我が国市場の競争力を強化するための課題について幅広く検討を進め、平成19年12月21日に「市場強化プラン(金融・資本市場競争力強化プラン)」を公表しました。

市場強化プランは以下の4つの柱で構成されています。

  • (1)信頼と活力のある市場の構築

    • →プロ向け市場の創設、ETF(上場投資信託)の多様化、金融商品取引法上の課徴金制度の見直し等

  • (2)金融サービス業の活力と競争を促すビジネス環境の整備

    • →銀行・証券・保険間のファイアーウォール規制の見直し、銀行・保険会社グループの業務範囲の拡大等

  • (3)より良い規制環境の実現

    • →対話の充実、規制・監督の透明性・予見可能性の向上等

  • (4)市場をめぐる周辺環境の整備

    • →金融専門人材の育成・確保、国際金融センターとしての都市機能の向上等

金融商品取引法等の一部を改正する法律

市場強化プランのうち法律改正を要する事項については、「金融商品取引法等の一部を改正する法律案」としてとりまとめ、平成20年3月4日、第169回通常国会に提出しました。同法案は、同年6月6日に可決・成立し、「金融商品取引法等の一部を改正する法律」は同月13日に公布されました。

同法において、以下の措置が講じられています。

  • (1)プロ向け市場の枠組み整備

  • (2)ETFの多様化

  • (3)証券・銀行・保険間のファイアーウォール規制の見直し

  • (4)銀行・保険グループの業務範囲の拡大

  • (5)金融商品取引法上の課徴金制度の見直し

市場強化プランの進捗状況

市場強化プランのうち金融サービス提供者との間でのプリンシプル共有(平成20年4月18日)や金融規制の質的向上(ベター・レギュレーション)に向けた取組みなど、法律改正を要しない事項の実施も推進しています。

金融庁は、我が国金融・資本市場の魅力の向上に向けて、引き続きスピード感をもって取り組んでいきます。

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