ディスカッションペーパー

ディスカッションペーパーとは

金融研究センターにおける「ディスカッションペーパー(DP)」とは、当センター所属の研究官等が、研究成果を取りまとめたものです。随時掲載しますので、ご高覧いただき、幅広くコメントを歓迎します。電子メールでのコメントは、frtc_comments★fsa.go.jp宛(注:★を@記号に置き換えて下さい)にお寄せ下さい。

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令和7年度ディスカッションペーパー

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ファイル 題名 執筆者 年月
DP2025-1
(PDF:1,731KB)
保険代理店にかかる海外制度調査
-大規模乗合代理店を中心として-
中出 哲
山下 徹哉
𡈽岐 孝宏
鄭 燦玉
2025年6月

ディスカッションペーパー要旨

DP2025-1
「保険代理店にかかる海外制度調査 -大規模乗合代理店を中心として-」

中出 哲   金融庁金融研究センター特別研究員
山下 徹哉    金融庁金融研究センター特別研究員
𡈽岐 孝宏    金融庁金融研究センター特別研究員
鄭 燦玉   金融庁金融研究センター特別研究員

昨今、保険業界において、大規模な乗合損害保険代理店による保険金不正請求といった不祥事案が相次いでいる。こうした不祥事案への対応策の一つとして、金融庁は令和7年に保険業法改正案を国会へ提出した。今般の不祥事案に限らず、これまで、日本の保険募集制度は不祥事案等の過去の経験を踏まえて進化してきた。こうした流れは海外でも同様であり、それぞれの事情を踏まえて発展してきた諸外国の制度設計には、我が国の保険代理店制度の更なる進化に向けた検討にあたり参考となる点が存在すると考えられる。

本調査では、今般の不祥事案への対応のみならず、中長期的視点に立った検討にも資するべく、大規模乗合代理店を中心に、保険代理店における免許・登録制度や態勢整備規制、行為規制といった保険募集制度等に関し、米国、イギリス、ドイツ及び韓国の保険代理店制度を調査した。各国で共通する部分もあれば、背景に存在する市場の特徴や他の経済制度等による違いがある場合もあるので、外国の制度が日本にも適合するかは慎重に検討する必要はある。しかし、上記4か国の状況を知ることで世界の潮流を知ることができるとともに、我が国の制度の特徴も明らかになり、我が国における保険代理店制度のあり方を検討する上での示唆を得ることができた。そのため、まとめにおいて、本調査の中で特に興味深い点について取り上げた。

キーワード:保険、保険代理店、保険業法、保険募集制度

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