【ピックアップ:中小企業金融】 |
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.「貸し渋り・貸し剥がしホットライン」とは 金融庁では、中小企業等への金融の円滑化に向けた取組みの一環として、中小企業など借り手の声を幅広く聞くため、「貸し渋り・貸し剥がしに関する情報の電子メール・ファックスによる受付制度」(通称「貸し渋り・貸し剥がしホットライン」)を開設しています。これは、中小企業が、金融検査マニュアルなどを理由に金融機関から不当な扱いを受けた場合等に、金融庁等に直接通報できるよう、ファックスや電子メールの受付窓口を設けたものです。 |
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.ホットラインに寄せられた情報の受付と活用の状況(平成15年12月末現在) |
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(別表) |
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「貸し渋り・貸し剥がしホットライン」情報の受付状況 (平成15年10月1日から12月31日までの受付分) |
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「貸し渋り・貸し剥がしホットライン」の要領について、詳しくは金融庁ホームページの「政策ピックアップ」のコーナーから「貸し渋り・貸し剥がしホットライン」にアクセスしてください。 |
金融庁は、1月28日、本事務年度(平成15年7月〜平成16年6月)第3回目の財務局長会議を開催しました。会議においては、高木長官の挨拶、当庁各局及び証券取引等監視委員会事務局からの業務説明、竹中大臣及び伊藤副大臣からの挨拶後、大臣・副大臣はじめ当庁幹部と財務局長等との意見交換を行いました。 大臣挨拶の概要は、「金融システムの安定・強化に関しては、構造改革を支えるより強固な金融システムを構築するため、「金融再生プログラム」の諸施策の推進に全力を尽くしている。平成16年度の不良債権問題終結を目指し、取組を今後とも進めていく。中小・地域金融機関に関しては、「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」の諸施策を推進している。各財務局においては、今後とも、地域金融機関が策定した機能強化計画の実施状況について、中小企業関係者から得られた情報を活用しながら、引き続き是非しっかりとフォローアップしていただきたい。また、金融検査については、中小企業の実態により即した検査を確保する観点から、「金融検査マニュアル別冊[中小企業融資編]」の改訂版を2月中に公表する予定である。今回の改訂においては、各金融機関が行う債務者の再生等に向けた真摯な取組状況なども踏まえた検査を実施していくことを明らかにした、と考えている。次に、今通常国会においては、地域経済の活性化や金融システムの安定・強化に資するよう、金融機能の強化のための新たな公的資金制度の整備及びこれに関連する法律案の提出を予定している。金融資本市場の基盤整備に関しては、銀行等による証券仲介業務の解禁、市場監視機能・体制の強化、ディスクロージャーの充実・合理化、投資家保護範囲の拡大、市場間競争の制度的枠組みの整備等を図る法律案、株式等について、決済の迅速化・確実化を実現するために新たに振替決済制度の対象とするなどの制度整備を図る法律案のほか、信託業について、その担い手や受託可能財産の範囲の拡大を図るなど、信託制度の整備を図るための法律案の提出を予定している。」というものでした。 副大臣挨拶の概要は、「「金融検査マニュアル別冊[中小企業融資編]」の改訂では、検査において、金融機関による債務者中小企業への積極的な働きかけを勘案したり、あるいは擬似エクイティといった中小企業金融の実態への対応を行うなどの点を改訂案に盛り込んだ。改訂案は、更に寄せられたコメントを検討して、2月中には改訂版を公表する予定である。これをより広く深く浸透させていくということが極めて重要であり、各財務局においては、金融機関に対しても本部のみならず現場のレベルまで浸透を図るように是非促していただきたい。更に、借り手の中小企業にも別冊の存在が十分認知されるよう、皆様の先導の下、各財務局・財務事務所の持つ様々なチャネルを積極的に活用して、周知徹底を図っていただくよう心からお願いしたい。私も、現場の皆様と良く接触させていただく機会が多く、リレーションシップバンキングの機能強化をはじめとして、様々な中小企業金融の円滑化を図るための施策を展開しているが、それが必ずしも広く地域に浸透していないという現状がある。 各財務局・財務事務所の皆様方の力が極めて重要であるので、特段のご配慮をお願いしたい。第2は、「ヤミ金融問題」の問題であるが、事態の深刻化を受けて、国会で改正の作業をさせていただいて成案を得、本年1月1日から施行された。各財務局においては、新法の施行を踏まえ、厳正かつ適切な監督を行うとともに、ヤミ金融等被害対策会議の開催等、都道府県、警察当局及び関係団体との一層の連携強化に努めていただきたい。第3に、証券仲介業制度については、個人投資家の裾野を広げ、証券市場の活性化に資すべく、本年4月からこの制度の導入がなされるが、各財務局においては、仲介業者の登録事務を円滑に進めるよう、その対応をお願いしたい。」というものでした。 竹中大臣、伊藤副大臣はじめ当庁幹部と財務局長との意見交換においては、「地域経済と金融」についての財務局長からの報告及びそれについての意見交換が行われました。 |
金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕は、中小企業向け融資に焦点を合わせた金融検査の手引書(事例集)です。金融機関も融資に当たって参考にしており、借り手である中小企業の皆様にも参考になると思われます。 金融庁は、中小企業の実態を反映したより一層きめ細かな検査を目指して、この金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕を改訂することとしております。 そこでアクセスFSAでは、前号より金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕の改訂の内容についてより多くの方々に知っていただくため詳細な解説を連載しており、第1回目の「改訂の背景」に続いて、今回は「債務者との意思疎通」、「擬似エクイティへの対応」について記載します。 なお、現在改訂作業中であり、解説内容に変更があった場合には、第3回目以降において補足させていただきますので、予めご了承ください。 |
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.債務者との意思疎通 |
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.擬似エクイティへの対応 DDS(貸出債権を資本的劣後ローンに転換することをいう)については、平成15年7月に公表された「新しい中小企業金融のあり方に関する研究会報告書」において検討がなされており、同報告書にあるとおり、中小・零細企業においては、設備資金目的の長期借入金など、事業基盤となっている資本的性格の資金を融資の形で調達している、いわゆる「擬似エクイティ」的な融資形態が多く見られます。金融機関が中小・零細企業の経営改善の一環として、こうした中小・零細企業特有の財務状況の改善に取組んでいくことを促進する観点から、DDSの取扱いを今回の改訂案に盛り込みました。 具体的に、金融機関の中小・零細企業向けの要注意先債権(要管理先への債権を含む)で、貸出債権の全部または一部を債務者の経営改善計画の一環として、一定の要件を満たす貸出金(以下:資本的劣後ローンという)に転換している場合には、債務者区分等の判断において、当該資本的劣後ローンを当該債務者の資本とみなすことができることとしたものです。 資本的劣後ローンを資本とみなすに際しては、その特性を勘案し、例えば市場価格のない株式の評価方法を踏まえて算出する等、会計ルールに基づいた適切な引当を行うこととしています。 また、資本的劣後ローンに転換された部分が貸出条件緩和債権に該当する場合であっても、当該債権の残債等については、あらかじめ要管理先に対する債権として扱うことはしないものとしています。 |
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「金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕」について、詳しくは金融庁ホームページの「政策ピックアップ」のコーナーにある「中小企業金融特集」の「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」にアクセスしてください。 |
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※ | 金融検査については、アクセスFSA第10号の「金融便利帳:金融検査」で解説しておりますので、アクセスしてみてください。 |
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このコーナーは、記者会見における質疑・応答(Q&A)などの中から、金融を巡る時々の旬な情報をセレクトしてお届けするものです。もっと沢山ご覧になりたい方は、是非、金融庁ホームページの「記者会見概要」のコーナーにアクセスしてください。 |
※ | 第159回国会に提出した「金融機能の強化のための特別措置に関する法律案」及び「預金保険法の一部を改正する法律案」の詳細については、金融庁ホームページの「国会提出法案」から「第159回国会における金融庁関連法律案」にアクセスしてください。
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:以前からも、バランスシート調整を進めるという観点から再建計画の検証チームの役割は大変重要だというふうに申し上げてきました。 非常に限られたキャパシティーの中で、担当は非常に一生懸命やってくれていると思いますけれども、引き続きその検証をしっかり行っていくということ、それと、検査と監督の連携をしっかりとさせながら、実効性のある検査を、監督をしていきたいというふうに思っています。 |
(平成16年1月27日(火) 竹中大臣記者会見抜粋) | |
(検査と監督の)連携のあり方については、これはこれまでももちろんしっかりと連携は色々な形で取られているわけでありますけれども、以前から申し上げておりますように、再建計画の検証が大変重要であって、それを当然フォローアップするという意味での監督の役割も重要であると引き続き思っております。具体的にどのように行っていくかというのは、これからまた色々な検討を我々なりにするつもりでありますけれども、いずれにしても信用リスク管理の観点から連携をして、しっかりとフォローアップしていく、そういう意識を強く持ってやっていくことになっております。 |
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(平成16年1月30日(金) 竹中大臣記者会見抜粋) | |
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「特別検査」については、金融庁ホームページの「金融早わかりQ&A」から「『特別検査』とはどのようなものですか」にアクセスしてください。
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四半期別GDP速報(平成15年10-12月期・1次速報)については、内閣府 経済社会総合研究所のホームページから「四半期別GDP速報(平成15年10-12月期1次速報)」にアクセスしてください。 |