「熊本大学での講義について」


 平成18年12月13日(水)、熊本大学において、証券取引等監視委員会(以下「証券監視委」という。)の高橋委員長が、「証券市場の現状と証券取引等監視委員会の活動について」というテーマで特別講義を行いました。
この講義は、証券監視委の役割や活動内容について、大学生に理解を深めていただくために行なったもので、熊本大学法学部の授業の一環として開催され、約100名の学生に参加いただきました。
 冒頭、証券監視委の発足の経緯や、「取引の公正の確保を図り」、「市場に対する投資者の信頼を保持する」という証券監視委の使命について説明し、情報収集・分析・審査、証券会社等の検査、犯則事件の調査、その結果に基づく勧告・建議・告発といった証券監視委の活動や権限についても分かりやすく説明しました。
 つぎに、規制緩和やIT化、国際化の進展などを背景とした新商品の出現、取引手法の複雑化、クロスボーダー取引の増加といった証券市場の新たな動きについて紹介するとともに、それらから生じている「見せ玉」による相場操縦やインサイダー取引などの問題点と証券監視委の対処について具体的な事例に触れながら説明しました。
 最後に、ライブドア事件や村上ファンド事件などの証券取引法違反事件における証券監視委の調査の流れと、調査の端緒として一般からの情報提供が有用で、受付件数が年々増えている実態を説明しました。
 学生は終始熱心に聴講し、留学生からは自国の証券市場に関連する質問もありました。
 

写真1(熊本大学での講義について) 写真2(熊本大学での講義について)

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