東京大学での講義について


 平成19年10月26日(金)、東京大学において、証券取引等監視委員会(以下「証券監視委」という。)の佐々木総務課長が「公正な証券市場の確立に向けて(証券取引等監視委員会の取り組みと市場参加者の役割)」というテーマで特別講義を行いました。
 この講義は、証券市場をとりまく環境や証券監視委の役割、活動内容について大学生に理解を深めていただくため開催したものであり、東京大学公共政策大学院の授業の一環として約30名の学生が受講しました。
 冒頭、証券取引や金融商品の多様化・複雑化・グローバル化に伴い、企業のM&A関連での取引、クロスボーダー取引等が増加傾向にあることを紹介し、こうした取引を悪用した不公正取引(インサイダー取引、株価操縦、風説の流布)について、具体的事例を交え解説しました。
 さらに、公正な市場の確立に向けて、証券監視委では、機動性・戦略性の高い市場監視の実現や、各市場参加者による自主的な取組みを通じた市場規律機能が強化されるよう、自主規制機関等を通じて各市場参加者に積極的な働きかけを行うことなど、今後の活動の基本方針を説明し、また、重点施策として、課徴金制度の一層の活用に努めることや、自主規制機関や海外規制当局などと連携強化を図ることで、市場の公正性・透明性の確保、投資者の保護を目指し、市場監視を行うことを説明しました。
 学生は終始熱心に聴講し、最後の質疑応答では、具体的な監視活動の内容など、証券監視委の活動に強い関心をもった質問がありました。  

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