平成13年1月26日 |
証券取引等監視委員会 |
1.勧告の内容
(1) 有価証券の売買その他の取引に関し、虚偽の表示をする行為 ラボ・アジア証券は、平成11年9月22日、複数の顧客に債券を販売する際、誤って経過利子相当額を含めない取引単価を提示したため、本来全ての顧客と取引単価の訂正について交渉を行うべきところ、取引単価の訂正にあたり、取引額の多い特定の顧客にのみ当該経過利子相当額を負担させるため、当該特定顧客に対し、訂正後の取引単価に他の複数顧客が負担すべき分を含めた経過利子相当額を含んでいるにもかかわらずその説明を行わずに、当該取引単価を提示することにより、虚偽の表示を行った。 (2) 利益に追加するため財産上の利益を提供する行為 ラボ・アジア証券は、平成11年9月22日、上記の取引に関連し、特定顧客以外の複数の顧客について、適正な取引単価より低い取引単価で販売することにより、当該複数顧客に対し、約850万円の財産上の利益を提供した。 |