株式会社名古屋証券取引所に対する検査結果について 平成16年7月1日 証券取引等監視委員会 1 .証券取引等監視委員会が、株式会社名古屋証券取引所(名古屋市中区栄、役職員50名)を検査した結果、下記のとおり当該取引所に係る問題点が認められた。 2 .指摘の概要 当取引所においては、自主規制グループが中心となり自主規制業務を行っており、同グループの参加者監理チームにおいて取引参加者に係る考査業務を、市場監理チームにおいて有価証券の売買等に係る不公正取引の売買審査業務を行っている。 (1) 考査業務の不備 ○ 考査実施上の不備 市場監理チームが行った売買審査結果等の情報には、参加者監理チームが行う考査において参考となる事項が認められており、これらの情報を参加者監理チームが入手することにより、機動的かつ効率的な考査の実施が可能となると認められる。しかしながら、参加者監理チームは、考査実施にあたり、市場監理チームから売買審査結果等の情報の提供を受けておらず、市場監理チームで注視すべきとした事項の調査を行っていないなどの状況が認められた。 (2) 売買審査業務の不備 ○ 内部者取引審査対象銘柄の選定に係る不備 市場監理チームでは、適時開示情報伝達システム(TDネット)から開示情報の抽出を行い、その中から重要事実が発生した銘柄を特定し、当該銘柄の売買状況を確認した上で内部者取引に係る売買審査を行っている。しかしながら、市場監理チームにおいては、この抽出作業に対するチェック体制が十分でないことから、開示情報のうち決算短信に係る開示情報の抽出漏れが発生し、本来行われるべき内部者取引に係る売買審査を一部行っていない状況が認められた。 サイトマップ 報道・広報ページ一覧を開きます 報道発表の一覧 金融商品取引業等関係 不公正取引関係 開示規制違反関係 年次公表等 証券監視委X(旧Twitter) 証券監視委について 証券監視委の取組みページ一覧を開きます 市場分析審査 証券検査 裁判所への申立て 取引調査 開示検査 犯則調査 金融庁長官等への建議 海外当局との連携 講演・寄稿等 基本指針等 採用情報 市場へのメッセージ ページの先頭に戻る