平成24年5月25日
証券取引等監視委員会
RHインシグノ株式会社に係る有価証券報告書等の虚偽記載に係る課徴金納付命令勧告について
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1.勧告の内容
証券取引等監視委員会は、RHインシグノ株式会社に係る有価証券報告書等の虚偽記載について検査した結果、以下のとおり法令違反の事実が認められたので、本日、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融庁設置法第20条第1項の規定に基づき、課徴金納付命令を発出するよう勧告を行った。
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2.法令違反の事実関係
RHインシグノ株式会社は、北海道財務局長に対し、のれんの過大計上による損失の過少計上等により、別添のとおり、金融商品取引法第172条の4第1項及び第2項に規定する「重要な事項につき虚偽の記載がある」有価証券報告書等を提出したものである。
[虚偽記載の概要] (単位:百万円) 【平成21年9月第2四半期四半期報告書】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 355 365 連結経常損益 ▲63 ▲59 連結四半期純損益 ▲7 ▲274 連結純資産額 2,157 1,890 【平成21年12月第3四半期四半期報告書】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 516 533 連結経常損益 ▲53 ▲37 連結四半期純損益 ▲0 ▲253 連結純資産額 2,159 1,905 【平成22年3月期有価証券報告書】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 798 672 連結経常損益 64 ▲265 連結当期純損益 116 ▲483 連結純資産額 2,237 1,686 【平成22年6月第1四半期四半期報告書】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 137 137 連結経常損益 ▲107 ▲57 連結四半期純損益 ▲96 ▲46 連結純資産額 2,172 1,603 【平成22年9月第2四半期四半期報告書】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 234 234 連結経常損益 ▲214 ▲159 連結四半期純損益 ▲333 ▲277 連結純資産額 2,029 1,466 【平成22年12月第3四半期四半期報告書】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 340 340 連結経常損益 ▲278 ▲217 連結四半期純損益 ▲439 ▲378 連結純資産額 1,928 1,373 【平成22年3月期有価証券報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 798 672 連結経常損益 64 ▲265 連結当期純損益 116 ▲483 連結純資産額 2,304 1,686 【平成22年6月第1四半期四半期報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 137 137 連結経常損益 ▲107 ▲57 連結四半期純損益 ▲96 ▲46 連結純資産額 2,172 1,603 【平成22年9月第2四半期四半期報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)】 虚偽記載額 認定金額 連結売上高 234 234 連結経常損益 ▲214 ▲159 連結四半期純損益 ▲333 ▲277 連結純資産額 2,029 1,466 -
3.課徴金の額の計算
上記の違法行為に対し金融商品取引法に基づき納付を命じられる課徴金の額は、1,200万円である。
(1)金融商品取引法第172条の4第1項及び第2項の規定により、平成21年9月第2四半期四半期報告書、平成21年12月第3四半期四半期報告書、平成22年3月期有価証券報告書及び平成22年3月期有価証券報告書に係る平成22年12月17日提出の訂正報告書に係る課徴金について、個別決定ごとの算出額は、
(i)当該法人が発行する算定基準有価証券の市場価額の総額に10万分の6を乗じて得た額
(平成21年9月第2四半期四半期報告書27,299円
平成21年12月第3四半期四半期報告書32,659円
平成22年3月期有価証券報告書27,289円
平成22年3月期有価証券報告書の訂正報告書
(平成22年12月17日提出)27,289円)
が
(ii)6,000,000円
を超えないことから、
平成21年9月第2四半期四半期報告書については、6,000,000円の2分の1に相当する額である3,000,000円
平成21年12月第3四半期四半期報告書については、6,000,000円の2分の1に相当する額である3,000,000円
平成22年3月期有価証券報告書については、6,000,000円
平成22年3月期有価証券報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)については、6,000,000円
となる。
ここで、これらの書類が同一の事業年度に係るものであることから、金融商品取引法第185条の7第6項の規定により、下記のとおり600万円を個別決定ごとの算出額に応じて按分した金額が課徴金の額となる。
平成21年9月第2四半期四半期報告書に係る課徴金の額は
1,000,000円
平成21年12月第3四半期四半期報告書に係る課徴金の額は
1,000,000円
平成22年3月期有価証券報告書に係る課徴金の額は
2,000,000円
平成22年3月期有価証券報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)に係る課徴金の額は
2,000,000円
(2)金融商品取引法第172条の4第2項の規定により、平成22年6月第1四半期四半期報告書、平成22年9月第2四半期四半期報告書、平成22年12月第3四半期四半期報告書、平成22年6月第1四半期四半期報告書に係る平成22年12月17日提出の訂正報告書及び平成22年9月第2四半期四半期報告書に係る平成22年12月17日提出の訂正報告書に係る課徴金について、個別決定ごとの算出額は、
(i)当該法人が発行する算定基準有価証券の市場価額の総額に10万分の6を乗じて得た額
(平成22年6月第1四半期四半期報告書32,872円
平成22年9月第2四半期四半期報告書29,994円
平成22年12月第3四半期四半期報告書23,410円)
平成22年6月第1四半期四半期報告書の訂正報告書
(平成22年12月17日提出)32,872円
平成22年9月第2四半期四半期報告書の訂正報告書
(平成22年12月17日提出)29,994円
が
(ii)6,000,000円
を超えないことから、
平成22年6月第1四半期四半期報告書については、6,000,000円の2分の1に相当する額である3,000,000円
平成22年9月第2四半期四半期報告書については、6,000,000円の2分の1に相当する額である3,000,000円
平成22年12月第3四半期四半期報告書については、6,000,000円の2分の1に相当する額である3,000,000円
平成22年6月第1四半期四半期報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)については、6,000,000円の2分の1に相当する額である3,000,000円
平成22年9月第2四半期四半期報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)については、6,000,000円の2分の1に相当する額である3,000,000円
となる。
ここで、これらの書類が同一の事業年度に係るものであることから、金融商品取引法第185条の7第6項の規定により、下記のとおり600万円を個別決定ごとの算出額に応じて按分した金額が課徴金の額となる。
平成22年6月第1四半期四半期報告書に係る課徴金の額は
1,200,000円
平成22年9月第2四半期四半期報告書に係る課徴金の額は
1,200,000円
平成22年12月第3四半期四半期報告書に係る課徴金の額は
1,200,000円
平成22年6月第1四半期四半期報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)に係る課徴金の額は
1,200,000円
平成22年9月第2四半期四半期報告書の訂正報告書(平成22年12月17日提出)に係る課徴金の額は
1,200,000円
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(別添)RHインシグノ株式会社の有価証券報告書等の虚偽記載内容 番号 開示書類 虚偽記載 提出日 書類 会計期間 財務計算に
関する書類内容(注) 事由 1 平成21年
11月16日第51期事業年度第2四半期連結会計期間に係る四半期報告書(平成21年9月第2四半期四半期報告書) 平成21年4月1日~平成21年9月30日の第2四半期連結累計期間 四半期連結
損益計算書連結四半期純損益が▲274百万円であるところを▲7百万円と記載 ・のれんの過大計上による損失の過少計上
等2 平成22年
2月12日第51期事業年度第3四半期連結会計期間に係る四半期報告書(平成21年12月第3四半期四半期報告書) 平成21年4月1日~平成21年12月31日の第3四半期連結累計期間 四半期連結
損益計算書連結四半期純損益が▲253百万円であるところを▲113千円と記載 ・のれんの過大計上による損失の過少計上
等3 平成22年
6月28日第51期事業年度連結会計期間に係る有価証券報告書(平成22年3月期有価証券報告書) 平成21年4月1日~平成22年3月31日の連結会計期間 連結
損益計算書連結経常損益が▲265百万円であるところを64百万円と記載
連結当期純損益が▲483百万円であるところを116百万円と記載・のれんの過大計上による損失の過少計上
・営業投資有価証券評価損の過少計上
・売上の過大計上
等連結
貸借対照表連結純資産額が1,686百万円であるところを2,237百万円と記載 4 平成22年
8月16日第52期事業年度第1四半期連結会計期間に係る四半期報告書(平成22年6月第1四半期四半期報告書) 平成22年4月1日~平成22年6月30日の第1四半期連結会計期間 四半期連結
貸借対照表連結純資産額が1,603百万円であるところを2,172百万円と記載 ・のれんの過大計上
・営業投資有価証券の過大計上
・売掛金の過大計上
等5 平成22年
11月15日第52期事業年度第2四半期連結会計期間に係る四半期報告書(平成22年9月第2四半期四半期報告書) 平成22年7月1日~平成22年9月30日の第2四半期連結会計期間 四半期連結
貸借対照表連結純資産額が1,466百万円であるところを2,029百万円と記載 ・のれんの過大計上
・営業投資有価証券の過大計上
・売掛金の過大計上
等6 平成23年
2月14日第52期事業年度第3四半期連結会計期間に係る四半期報告書(平成22年12月第3四半期四半期報告書) 平成22年10月1日~平成22年12月31日の第3四半期連結会計期間 四半期連結
貸借対照表連結純資産額が1,373百万円であるところを1,928百万円と記載 ・のれんの過大計上
・営業投資有価証券の過大計上
・売掛金の過大計上
等7 平成22年
12月17日第51期事業年度連結会計期間に係る有価証券報告書の訂正報告書(平成22年3月期有価証券報告書の訂正報告書) 平成21年4月1日~平成22年3月31日の連結会計期間 連結
貸借対照表連結純資産額が1,686百万円であるところを2,304百万円と記載 ・のれんの過大計上
・営業投資有価証券の過大計上
・売掛金の過大計上
等8 平成22年
12月17日第52期事業年度第1四半期連結会計期間に係る四半期報告書の訂正報告書(平成22年6月第1四半期四半期報告書の訂正報告書) 平成22年4月1日~平成22年6月30日の第1四半期連結会計期間 四半期連結
貸借対照表連結純資産額が1,603百万円であるところを2,172百万円と記載 ・のれんの過大計上
・営業投資有価証券の過大計上
・売掛金の過大計上
等9 平成22年
12月17日第52期事業年度第2四半期連結会計期間に係る四半期報告書の訂正報告書(平成22年9月第2四半期四半期報告書の訂正報告書) 平成22年7月1日~平成22年9月30日の第2四半期連結会計期間 四半期連結
貸借対照表連結純資産額が1,466百万円であるところを2,029百万円と記載 ・のれんの過大計上
・営業投資有価証券の過大計上
・売掛金の過大計上
等(注)金額は原則として百万円未満切捨てである。また、▲は損失であることを示す。