平成24年8月3日

証券取引等監視委員会

証券会社元執行役員が関与した内部者取引事件の告発について(2)

証券取引等監視委員会は、本日(8月3日)、金融商品取引法違反(インサイダー取引)の嫌疑で、嫌疑者4名を横浜地方検察庁検察官に告発した。

  • 1.告発の対象となった犯則事実

    犯則嫌疑者Aは、証券会社執行役員であったもの、犯則嫌疑者B及び犯則嫌疑者Cは、Aの知人であったもの、犯則嫌疑者Dは、B及びCの知人であったものであるが、犯則嫌疑者4名は

    • 第1犯則嫌疑者Aにおいて、平成23年3月28日頃から同年7月19日頃までの間に、日興コーディアル証券株式会社(平成23年4月1日、SMBC日興証券株式会社に商号変更。以下「日興証券」という。)が株式会社TMコーポレーションとの間で締結していたアドバイザリー業務委託契約等の締結の交渉等に関し、同社の業務執行を決定する機関が、東京証券取引所が開設する有価証券市場に株券を上場していたバルス株式会社の株券の公開買付けを行うことについての決定をした旨の公開買付けの実施に関する事実を知り、共謀の上、法定の除外事由がないのに、同事実の公表前である同年3月29日から同年9月2日までの間、犯則嫌疑者D名義で、バルス株式会社の株券合計247株を代金合計1860万9500円で買い付け

    • 第2犯則嫌疑者Aにおいて、平成23年4月27日頃から同年7月25日頃までの間に、日興証券が株式会社はしやまとの間で締結していたアドバイザリー業務委託契約等の締結の交渉等に関し、同社の業務執行を決定する機関が、東京証券取引所等が開設する有価証券市場に株券を上場していたマスプロ電工株式会社の株券の公開買付けを行うことについての決定をした旨の公開買付けの実施に関する事実を知り、共謀の上、法定の除外事由がないのに、同事実の公表前である同年6月1日から同年7月29日までの間、犯則嫌疑者D名義で、マスプロ電工株式会社の株券合計6万6900株を代金合計4325万6900円で買い付け

    たものである。

  • 〔関連条文〕

    • 金融商品取引法第197条の2第13号、第167条第1項第4号、刑法第60条

      法定刑:5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金又は併科

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