English version 新しいウィンドウで開きます 
平成30年6月19日

証券取引等監視委員会

公開買付者の親会社役員から情報を受領した者によるUSEN株式に係る内部者取引に対する課徴金納付命令の勧告について

 

1.勧告の内容
 

証券取引等監視委員会は、公開買付者の親会社役員から情報を受領した者によるUSEN株式に係る内部者取引について検査した結果、下記のとおり法令違反の事実が認められたので、本日、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融庁設置法第20条第1項の規定に基づき、課徴金納付命令を発出するよう勧告を行った。

  • 2.法令違反の事実関係

    課徴金納付命令対象者は、株式会社U-NEXT(以下「U-NEXT」という。平成29年12月1日、「株式会社USEN-NEXT HOLDINGS」に商号変更)の役員から、同人がその職務に関し知った、U-NEXTの子会社であった株式会社U-NEXT SPC1の業務執行を決定する機関が、株式会社USEN(以下「USEN」という。平成29年8月10日上場廃止)の株式の公開買付けを行うことについての決定をした旨の公開買付けの実施に関する事実の伝達を受けながら、上記事実の公表がされた平成29年2月13日より前の同年1月13日及び同年2月6日、自己の計算において、USEN株式合計2万5000株を買付価額合計996万2500円で買い付けたものである。

     違反行為事実の概要については、別図のとおり。

     課徴金納付命令対象者が行った上記の行為は、金融商品取引法第175条第2項に規定する「第167条第1項又は第3項の規定に違反して、同条第1項に規定する特定株券等若しくは関連株券等に係る買付け等」をした行為に該当すると認められる。

  • 3.課徴金の額の計算

      上記の違法行為に対し金融商品取引法に基づき納付を命じられる課徴金の額は、281万円である。

     計算方法の詳細については、別紙のとおり。

  • 4.その他

      本件については、日本取引所自主規制法人より提供された情報も参考として、実態解明を行ったものである。


(別図)

○違反行為事実の概要について

違反行為事実の概要について
(クリックすると拡大されます)

(別紙)

  • 〇課徴金の額の計算について

    (1) 金融商品取引法第175条第2項第2号の規定により、当該有価証券の買付けについて、公開買付け等の実施に関する事実の公表がされた後2週間における最も高い価格(511円)に当該有価証券の買付けの数量を乗じて得た額から当該有価証券の買付けをした価格にその数量を乗じて得た額を控除した額。

    (511円×25,000株)
    -(381円×5,500株+382円×7,500株+415円×2,700株+416円×2,200株
    +417円×3,200株+418円×2,200株+419円×1,700株)
    =2,812,500円

    (2) 金融商品取引法第176条第2項の規定により、上記(1)で計算した額の1万円未満の端数を切捨て。
     

サイトマップ

ページの先頭に戻る