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平成30年10月23日
証券取引等監視委員会

株式会社ＵＫＣホールディングスに係る有価証券報告書等の虚偽記載に係る課徴金納付命令勧告について　

１．勧告の内容
 
　証券取引等監視委員会は、株式会社ＵＫＣホールディングス（法人番号7010701022780）（以下「当社」という。）に係る有価証券報告書等の虚偽記載について検査した結果、以下のとおり法令違反の事実が認められたので、本日、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融庁設置法第20条第１項の規定に基づき、課徴金納付命令を発出するよう勧告を行った。
 
 
２．法令違反の事実関係
 
　当社は、連結子会社における液晶テレビ用パネルの販売取引において、貸倒引当金の過少計上を行ったほか、架空取引による売上の過大計上を行った。
　この結果、当社は、関東財務局長に対し、別紙１のとおり、金融商品取引法第172条の４第１項及び第２項に規定する「重要な事項につき虚偽の記載がある」以下の有価証券報告書等を提出したものである。
   
 
３．課徴金の額の計算
 
　上記の違法行為について金融商品取引法に基づき算定される課徴金の額は、1,800万円である。（計算方法については別紙２のとおり。）
 

【別紙１】株式会社ＵＫＣホールディングスに係る有価証券報告書等の虚偽記載内容
 

番号	開示書類		虚偽記載
	提出日	書類	会計期間	財務計算に 関する書類	内容（注）	事由
１	平成27年 ６月26日	第６期（平成26年４月１日～平成27年３月31日）に係る有価証券報告書	平成26年４月１日～平成27年３月31日の連結会計期間	連結 損益計算書	連結当期純利益が2,276百万円であるところを4,037百万円と記載	・貸倒引当金の過少計上
２	平成27年 ８月10日	第７期第１四半期（平成27年４月１日～平成27年６月30日）に係る四半期報告書	平成27年４月１日～平成27年６月30日の第１四半期連結累計期間	四半期連結 損益計算書	連結四半期純利益が▲2,826百万円であるところを1,147百万円と記載	・貸倒引当金の過少計上
３	平成27年 11月９日	第７期第２四半期（平成27年７月１日～平成27年９月30日）に係る四半期報告書	平成27年４月１日～平成27年９月30日の第２四半期連結累計期間	四半期連結 損益計算書	連結四半期純利益が▲1,087百万円であるところを2,297百万円と記載	・貸倒引当金の過少計上
４	平成28年 ２月８日	第７期第３四半期（平成27年10月１日～平成27年12月31日）に係る四半期報告書	平成27年４月１日～平成27年12月31日の第３四半期連結累計期間	四半期連結 損益計算書	連結四半期純利益が▲3,264百万円であるところを3,133百万円と記載	・貸倒引当金の過少計上
５	平成28年 ６月29日	第７期（平成27年４月１日～平成28年３月31日）に係る有価証券報告書	平成27年４月１日～平成28年３月31日の連結会計期間	連結 損益計算書	連結当期純利益が▲6,185百万円であるところを3,200百万円と記載	・貸倒引当金の過少計上
６	平成28年 11月７日	第８期第２四半期（平成28年７月１日～平成28年９月30日）に係る四半期報告書	平成28年４月１日～平成28年９月30日の第２四半期連結累計期間	四半期連結 損益計算書	連結四半期純利益が▲1,117百万円であるところを1,015百万円と記載	・貸倒引当金の過少計上
７	平成29年 ２月６日	第８期第３四半期（平成28年10月１日～平成28年12月31日）に係る四半期報告書	平成28年４月１日～平成28年12月31日の第３四半期連結累計期間	四半期連結 損益計算書	連結四半期純利益が▲3,263百万円であるところを1,575百万円と記載	・貸倒引当金の過少計上 ・売上の過大計上

 

【別紙２】課徴金の計算方法
 
（１）　金融商品取引法第172条の４第１項の規定により、平成27年３月期有価証券報告書に係る課徴金の額は、 （２）　金融商品取引法第172条の４第１項及び第２項の規定により、平成27年６月第１四半期四半期報告書、平成27年９月第２四半期四半期報告書、平成27年12月第３四半期四半期報告書及び平成28年３月期有価証券報告書の各開示書類について算出した額（以下「個別決定ごとの算出額」という。）は、 （３）　金融商品取引法第172条の４第２項の規定により、平成28年９月第２四半期四半期報告書及び平成28年12月第３四半期四半期報告書に係る課徴金の額は、