令和3年6月30日

証券取引等監視委員会

証券取引等監視委員会の活動状況の公表について

証券取引等監視委員会(以下「証券監視委」という。)は、金融庁設置法第22条の規定に基づき、毎年、活動状況等を公表しています。今回は、その29回目として、令和2年度(令和2年4月1日~令和3年3月31日)の「証券取引等監視委員会の活動状況」を公表します。


公表内容の主な記載内容

1.令和2年度の活動概要

 タイムリーな市場監視
 金商業者に対するリスクアセスメントを踏まえたオンサイト・モニタリング
 ・「今後の証券モニタリングの基本的な考え方」を策定・公表
 課徴金制度の活用による迅速・効率的な調査・検査と、重大・悪質事案に対する厳正な対処
  根本原因の把握と、再発防止・未然防止のための対話・情報発信

2.不公正取引の勧告・告発件数

 不公正取引の勧告件数は計14件(インサイダー取引8件、相場操縦6件)
 不公正取引の告発件数は計2件(インサイダー取引1件、相場操縦1件)
 取引審査の実施件数は965件
 インサイダー取引
 ・公開買付け等事実や業務提携、新株発行等を重要事実とする勧告件数が多い
・取引推奨規制違反単独で、初めて告発を実施
 相場操縦の手法は複雑化・巧妙化
 ・PTSにおいて取引所より高い株価で買付けを行い、取引所の株価を人為的に引き上げる手法
 ・下値に重層的な買い注文を発注した上で、最小売買単位の買付けを繰り返すことにより株価を引き上げる手法

3.開示規制違反

  開示規制違反の勧告件数は10件
  以下のような事案について勧告を実施
  ・長期間にわたる架空期末在庫計上による売上原価の過少計上等の不正な会計処理が行われた事案
  ・海外子会社における売上原価の過少計上等の不正な会計処理が行われた事案
    開示規制違反の再発防止・未然防止の観点から、上場会社の経営陣とその背景・原因等について議論し、問題意識を共有

4.金融商品取引業者等に対するモニタリング

 規模・業態を踏まえたリスクアセスメントを実施
    ・規模業態別の業務運営上の課題及びリスクを取りまとめ
  リスクアセスメントに応じたオンサイト・モニタリングを実施
    ・47件着手、5件の行政処分勧告
    実効性ある内部管理態勢の構築等を促す取組みを実施
    ・「留意すべき事項(問題は顕在化していないものの改善が必要な事項)」を検査終了通知書に記載し、問題意識をモニタリング先と共有

5.市場監視インフラの整備(デジタライゼーション・人材)

  市場監視をより効果的・効率的に実施するための取引監視システム等の機能を強化
  デジタライゼーションの一層の推進に向けた戦略的かつ横断的な検討
    ・IT戦略室を設置
  ・市場関係者等との情報連携の推進
    デジタルフォレンジック技術の一層の向上及びシステムの高度化
  職員の専門性の向上や高い専門的知識を有する人材の登用

6.グローバルな市場監視への貢献

 世界229機関が加盟する証券監督者国際機構(IOSCO)において、証券規制の国際的調和や規制当局間の相互協力を目指す議論に積極的に参加
  海外当局との連携(情報交換等)により、クロスボーダー取引による違反行為に対して適切な法執行を実施
  海外当局職員への研修実施、海外当局主催オンライン研修への参加等により、当局間ネットワークの強化や問題意識を共有

7.関係機関との連携・情報発信

  自主規制機関との連携
  ・売買審査などで日常的に連携
  ・定期的な意見交換により相互の問題意識をタイムリーに共有
  事案の意義や問題点等を情報発信
  ・個別の勧告事案等の公表、課徴金事例集等について積極的に寄稿や講演を実施
  ・令和2年度の特色のある活動を「主なトピックス」として紹介(令和2年度年次公表)
  ・各ステークホルダーに向けたメッセージを「監視委コラム」に記載(令和2年度年次公表)
 
  ●「証券取引等監視委員会の活動状況」の本文へ
   ◎ 全体版(PDF/7,351KB)
   ◎ 主なポイント(PDF/1,295KB)
   ◎ 本編(PDF/4,090KB)
   ◎ 附属資料編(PDF/4,247KB)
   ◎ サマリーの英語版(PDF/264KB)(仮訳)
   ◎ ポイントの英語版(PDF/891KB)(仮訳)
  
   
 

サイトマップ

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