証券取引等監視委員会メ-ルマガジン(第17号)平成24年3月30日
証券監視委ホームページ http://www.fsa.go.jp/sesc/index.htm
<目次>
1.新着情報
2.市場へのメッセージ
3.コラム
1.新着情報
◎情報受付を更新しました(2月末)。
http://www.fsa.go.jp/sesc/actions/shinsa.htm
◎取引審査の実施状況を更新しました。
http://www.fsa.go.jp/sesc/actions/shinsa.htm
2.市場へのメッセージ
◆大型公募増資に伴うインサイダー取引への対応◆
平成24年3月21日、証券監視委は、平成22年に実施された上場会社の大型公募増資の公表前にインサイダー取引を行った事実が認められたとして、中央三井アセット信託銀行株式会社に対して課徴金納付命令の勧告を行いました。
http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2012/2012/20120321-2.htm
同信託銀行は、その締結した投資一任契約に基づいて、ファンドの資産の運用を行っていましたが、当該運用を行っていた同社社員が、国際石油開発帝石株式会社の公募増資の主幹事証券会社の営業員から、国際石油開発帝石株式会社が公募増資を行うことについての決定をした事実の伝達を受け、この事実が公表される平成22年7月8日より前の平成22年7月1日から同年7月7日までの間、上記ファンドの計算において、国際石油開発帝石株式会社の株式を売り付けていました。
プロとして法令遵守の模範たるべき大手信託銀行の従業員が運用業務としての株式取引において法令違反行為を行ったこと、及び主幹事証券会社の営業員が業務の一環として内部者情報の伝達を行ったことは、我が国金融・資本市場の信頼性・公平性・透明性に係る問題であり、市場関係者全体において受け止める必要があると考えられます。
証券監視委としては、引き続き、市場関係者との適切な連携を図りながら、こうした大型公募増資の際のインサイダー取引をはじめとする、プロの取引にも適切な監視を行ってまいります。
3.コラム
[日本証券業協会からの寄稿]
◆J-IRISS(ジェイ・アイリス)登録上場会社数が6割を超えました◆
J-IRISS(ジェイ・アイリス:Japan-Insider Registration & Identification Support System)とは、不公正取引等の防止及び市場の透明性・公正性の維持の観点から、証券取引所の全面的な協力の下、日本証券業協会が運営する上場会社の役員等のデータベースシステムです。
上場会社から役員等の情報をあらかじめJ-IRISSに登録していただき、証券会社が自社の顧客情報をJ-IRISSに照合することで顧客のうちの上場会社の役員等を把握することにより、それら顧客が自社株式を売買するときに証券会社から確認することでインサイダー取引を未然に防止する仕組みです。
したがって、できるだけ多くの上場会社にJ-IRISSに登録していただく必要があります。日本証券業協会及び全国の証券取引所は、共同して上場会社を個別に訪問するなどJ-IRISSへの登録を促進するための取組みを行っております。
これまでの登録促進により、本年2月末で登録上場会社が2,154社と全上場会社の6割を超えたところであります。残り4割の上場会社に対しても、引き続き、登録を促進するための様々な働きかけを実施してまいります。
○J-IRISSの詳細については、日本証券業協会のホームページをご覧ください。
http://www.jsda.or.jp/katsudou/j-iriss/index.html
○本件に関するお問い合わせ先:日本証券業協会自主規制企画部J-IRISS推進室
(TEL 03-3667-8470)
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