証券取引等監視委員会メ-ルマガジン (第84号) 平成28年12月1日
証券監視委ウェブサイト http://www.fsa.go.jp/sesc/index.htm
<目次>
1.新着情報
2.市場へのメッセージ
1.新着情報
◎日本コーポレート・ガバナンス・ネットワークにおいて講演を行いました。
◎「株式会社ウィンヴォル外3社に対する勧告等について」、「最近の取引調査に基づく勧告について」及び「最近の開示検査に基づく勧告について」が東証メールマガジンに掲載されました。
◎「課徴金事例集(不公正取引編・開示規制違反編)」が週刊経営財務に掲載されました。
2.市場へのメッセージ
◆ 最近の取引調査に基づく勧告について ◆
証券取引等監視委員会は、取引調査の結果に基づいて、以下の事案について課徴金納付命令勧告を行いました。
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高千穂交易株式会社社員によるインサイダー取引 |
( http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2016/2016/20161115-1.htm ) |
【事案の概要】
本件は、高千穂交易株式会社(以下「高千穂交易」といいます。)の社員であった者が、その職務に関し、同社の売上高が下方修正となる見込みであり、投資者の投資判断に及ぼす影響が重要なものとなる差異が生じた旨の重要事実を知りながら、当該重要事実の公表前に高千穂交易株式を売り付けたものです。
【事案の特色等】
本事案は、非常にシンプルなインサイダー取引事案ですが、重要事実を知り得る立場にある上場会社の社員がインサイダー取引を行った場合、発覚しないことはないということを、上場会社に勤務する役職員は強く認識していただければ幸いです。また、各上場会社にはインサイダー取引未然防止のために社内規程が整備されていると思いますが、今一度、社内規程を精読のうえ未然防止に努めていただきたいと思います。
本件が広く周知されることにより、インサイダー取引の抑止効果が発揮されることを期待しています。
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«発行»
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