アクセスFSA 第101号(2011年■月)

【金融ここが聞きたい!】

このコーナーは、大臣の記者会見における質疑応答などの中から、時々の旬な情報をセレクトしてお届けするものです。

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Q:デクシアの破綻が日本の金融市場に具体的にどのような影響を与えるとご覧になっていますでしょうか。

  • A.デクシアが、破綻したわけでございますけれども、今般のデクシア銀行に対する支援が日本の金融機関に与える影響については、支援の詳細はまだ明らかになっていないことから、コメントは差し控えさせていただきたいと思いますが、一般論として申せば、このような金融機関に対する公的な支援は、当該金融機関の財政の健全性や信用力を回復させるとともに、金融市場に一定の安心感を与えるものであることから、取引当事者、市場参加者としての我が国金融機関にとっても望ましいことだと認識しております。

    いずれにいたしましても、当庁としては、今、日本には支店がないという話をさせていただきましたが、そうは申しましても当該銀行をめぐる今後の動向、我が国の金融機関に不測の影響を与えることがないように、高い緊張感を持って注視してまいりたいと思っております。デクシア銀行というのは地方公共団体に融資することにかなり特化した銀行だと聞いておりまして、昔、日本にも自治省に地方に特化した公的な金融機関、公営企業金融公庫がありました。あんなものが民営化したという話も聞いておりまして、一般の商業銀行とは少し色彩が違うのではないかというような話も、実は向こうでも聞かせていただいておりました。しかし、いずれにいたしましても、フランス、ベルギー、ルクセンブルクが素早く政府として迅速な処理をしていただけたと私は思っております。

【平成23年10月11日(火)閣議後記者会見】

Q:二重ローン対策なのですけれども、先週、企業債務買取りの支援機構で与野党合意と(なりました)。これで個人、法人含めまして、二重ローン対策全体像の形ができましたけれども、この全体像についてのご評価と、それに関連しまして3月の震災からここに至るまで7か月余りとなりますが、この政策決定のスピード感についてのお考えをお聞かせください。

  • A.二重ローンについては、今、お話がございましたように、「東日本大震災事業者再生支援機構法案」については、修正に向けた協議が行われていたところであり、先般20日、修正事項について三党の実務者間で合意されたものと承知をいたしております。

    三党合意においては、確か国が500億円ずつ3県に出していると思いますが、「『支援機構』と各県の『産業復興機構』との棲み分けを図る」ことが必要だと思っていまして、「現場の混乱を来たさないように配慮する」こととされており、附帯決議案においてもその旨を盛り込むこととされています。

    今後、立法府において法案が成立した場合には、こうした考え方を踏まえつつ、各機構において適切な運用が確保されることを期待しております。確かこの後につくるのは、小規模事業者、農林水産業、それから医療福祉事業者等を重点的に対象として、各県の「産業復興機構」と相互補完しつつ支援の充実を図るということでございます。この前に各県に置いた個人版私的整理ガイドライン運営委員会と、足らざるところを補い合うということが私は大事だろうというふうに思っております。

【平成23年10月25日(火)閣議後記者会見】

Q:オリンパスの件なのですが、現在、海外の投資家からも色々と意見が出されるなど、かなり難しい局面を迎えていると思うのですけれども、大臣は現状をどのようにお考えですか。

  • A.オリンパス(株)に関し、個別案件でございますから、私からコメントすることは、基本的に市場と行政機関との関係として、差し控えさせていただきたいと思います。

    しかし、一般論として申せば、ご存じのように、やはり市場の公正性・透明性を確保するためには、各上場企業等において企業統治が十分に発揮され、適切な情報開示等がなされることが欠かせないものと考えております。こうした観点から申し上げれば、内外の投資家から寄せられた情報開示の要望に的確に応えていくことは、極めて重要であると考えております。

    金融庁としては、東京証券取引所等と連携しながら、今後とも、各上場企業等における適切な企業統 治の発揮と、情報開示の確保に努めてまいりたいと思っております。

【平成23年10月28日(金)閣議後記者会見】


【10月の報道発表】

10月3日 アクセス   株式会社ディー・ディー・エスに係る有価証券報告書等の虚偽記載に対する課徴金納付命令の決定について
 
6日 アクセス 金融審議会「インサイダー取引規制に関するワーキング・グループ」(第3回)議事次第
 
7日 アクセス 中小企業金融円滑化法に基づく貸付条件の変更等の状況について
アクセス 「事務ガイドライン(第三分冊:金融会社関係)」の一部改正(案)の公表について
アクセス 第10回金融機能強化審査会議事要旨
アクセス 「金融トラブルに巻き込まれないためのシンポジウム」の開催について
 
11日 アクセス 田原投資コンサルティング株式会社に対する行政処分について
アクセス 株式会社サイバー・コミュニケーションズ社員からの情報受領者による内部者取引に対する課徴金納付命令の決定について
アクセス 公開買付者との契約締結者からの情報受領者による株式会社ジェイ・エー・エー株式に係る内部者取引に対する課徴金納付命令の決定について
アクセス インスペック株式会社株式に係る相場操縦に係る金融商品取引法違反審判事件の第1回審判期日開催について
 
14日 アクセス スター為替証券株式会社に対する行政処分について
アクセス 偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について
 
18日 アクセス 「保険会社向けの総合的な監督指針」の一部改正(案)の公表について
アクセス 企業会計審議会総会・企画調整部会合同会議議事次第
アクセス 第5回金融審議会「我が国金融業の中長期的な在り方に関するワーキング・グループ」議事次第
 
20日 アクセス 保険会社のグループ経営に関する規制の在り方ワーキング・グループ(第5回)議事次第
アクセス 平成22年度金融庁所管特例民法法人に対する立入検査の実施状況について
 
21日 アクセス 貸金業関係資料集の掲載について
アクセス 株式会社ビルウェル証券に対する行政処分について
 
24日 アクセス 「地方における業務説明会」における説明資料の公表について
アクセス 空売り規制・自己株式取得に係る時限措置の延長について
アクセス 「金融商品債務引受業の対象取引から除かれる取引及び貸借を指定する件(案)」に対するパブリックコメントの結果等について
 
25日 アクセス 「預金保険法の一部を改正する法律」の施行に伴う関係政令・内閣府令案等に対するパブリックコメントの結果等について
 
27日 アクセス 「基礎から学べる金融ガイド 身につけよう金融知識」及び同ガイドブック「講師用指導マニュアル」について
アクセス 「金融トラブルに巻き込まれないためのシンポジウム」の開催について
 
28日 アクセス 預金口座の不正利用に係る情報提供件数等について
アクセス 東日本大震災以降に約定返済停止等を行っている債務者数及び債権額について
アクセス 「貸金業法施行規則の一部を改正する内閣府令」について
 
31日 アクセス 「金融サービス利用者相談室」における相談等の受付状況等
(期間:平成23年7月1日~9月30日)
アクセス 貸金業関係資料集の更新について
アクセス 第6回金融審議会「我が国金融業の中長期的な在り方に関するワーキング・グループ」議事次第
アクセス 空売り規制・自己株式取得に係る時限措置の延長に関する内閣府令・告示の公布について
アクセス 「銀行法施行規則等の一部を改正する内閣府令(案)」に対するパブリックコメントの結果について
 
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【10月のアクセス数の多いページ】

このコーナーは10月の「報道発表」から特にアクセス数の多かったページを掲載しています。

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以上

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