金融研究研修センターにおける「欧州の先進的な保険リスク管理システムに関する研究会」の開催について

1. 開催目的

保険監督におけるソルベンシー・マージン規制は、現在のところ、銀行業におけるバーゼルIIのような共通な国際基準がなく、各国・地域ごとに異なる規制が行われています。しかしながら、国際的に活動する保険グループの増加等により、国際的な統一的な基準作りが重要となっています。

現在、保険監督者の国際機関である保険監督者国際機構(International Association of Insurance Supervisors:以下「IAIS」)では、健全性における国際共通基準の策定が行われています。また、欧州等においては、IAISの議論に沿った形で、新たな監督制度の見直しが進められています。具体的には、EU参加諸国が欧州保険・年金監督者会議(Committee of European Insurance and Occupational Pensions Supervisors:以下「CEIOPS」)を通して策定しているソルベンシーIIや、スイス規制当局が策定しているスイスソルベンシーテストです。特に、前者のCEIOPSによるソルベンシーII、は全EU参加国が適用になる規制であるため多様性のある仕組みになっており、日本としても参考にできる点が多いものと思われます。

そこで、我が国におけるソルベンシー・マージンや保険会社のリスク管理の検討を行うにあたり、まず、欧州の先進的で且つ多様性のある保険制度の課題や論点を洗い出します。

このためには、保険、ファイナンス、リスク管理に関する高度な専門的・実務的知識が必要であり、また、単に知識の集積ではなく、各専門分野から相互に十分な議論を行う必要があります。よって、国内の実務家及び有識者を集めた検討の場を設けました。

2. メンバー(敬称略、五十音順)

池森 俊文   みずほ第一フィナンシャルテクノロジー
乾  孝治   明治大学グローバルビジネス研究科
植村 信保   格付投資情報センター(R&I)
荻原 邦男   ニッセイ基礎研究所
河野 年洋   RGAリインシュアランスカンパニー
田口  茂   東京海上日動火災保険会社
田中 周二   日本大学文理学部
浜野 雅章   三井住友海上火災保険会社
松山 直樹   明治安田生命保険相互会社
森平爽一郎   早稲田大学ファイナンス研究科
森本 祐司   キャピタスコンサルティング
白須 洋子   金融庁金融研究研修センター研究官

3. 研究会の進め方

平成19年6月以降、原則として月に1回程度開催し、担当メンバーの報告及びそれに基づいた自由討議等を行う予定です。

お問い合わせ先

金融庁金融研究センター Tel:03-3506-6000(代表)
総務企画局企画課研究開発室
(内線3293)

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