ディスカッションペーパー

ディスカッションペーパーとは

金融研究センターにおける「ディスカッションペーパー(DP)」とは、当センター所属の研究官等が、研究成果を取りまとめたものです。随時掲載しますので、ご高覧いただき、幅広くコメントを歓迎します。

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30年度ディスカッションペーパー

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ファイル 題名 執筆者 年月
DP2018-1
(PDF:691KB)
地域経済と貸出行動―日本における地方部の県(X県)を事例にした経済変数と個別金融機関要因の定量的評価― 平賀 一希
真鍋 雅史
2018年6月

ディスカッションペーパー要旨

DP2018-1
「地域経済と貸出行動―日本における地方部の県(X県)を事例にした経済変数と個別金融機関要因の定量的評価―」

   平賀 一希   金融研究センター特別研究員
   真鍋 雅史 金融研究センター特別研究員


 本研究は、日本のとある県(X県)の金融機関別支店別の貸出残高データを用いて、地域金融機関の貸出行動を定量的に分析しようとするものである。ここでは、X県を10地域に分割し、地域ごとに集計をした計数を用いて分析を行う。貸出残高と預貸率を人口や所得や生産の代理変数である住民税収などで説明される地域の社会経済変数や、地価の代理変数である固定資産税収で回帰した上で、金融機関別の個別効果を捉えた。推定された金融機関別の個別効果は、経済・地域要因および地価ないしは不動産担保価値に依存しない貸出を含んでいると考えられる。すなわち、貸出態度が積極的ないしは経営努力を行っているとされる金融機関の個別効果は相対的に大きな正の値を持っており、本研究による定量的接近は一定の意味があると考えられる。同時に、寡占度指数(ハーフィンダール・ハーシュマン指数)や不良債権比率の影響を分析したが、いずれも有意な結果は得られていない。このことは、地域金融機関の合併は地域金融市場の貸出を抑制もしなければ、規模の経済、貸出を積極的に行ったとしても必ずしも不良債権を増大させるとは限らないこと、といったことが示唆される。


キーワード: 地域金融機関、貸出行動、土地担保融資

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