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令和7年6月10日
金融庁

FSA Analytical Notes(2025.6)vol.1

「FSA Analytical Notes(2025.6)vol.1」を公表しました。 PDF全文

金融機関の経営環境や収益構造が変化していく中で、データに基づき、経済・市場動向を理解し、個別金融機関の経営状況や金融システム全体の強靭性・脆弱性を的確に把握することが重要です。金融庁では、こうした観点から、貸出データや企業の個社データ等の粒度の細かいデータ(高粒度データ)等を活用した分析に取り組んでおり、その一部は『FSA Analytical Notes ―金融庁データ分析事例集―』として公表する方針としています。

今回のレポートでは、『新規設立法人向け融資に関する分析』を掲載しています。

共同データプラットフォームで収集された銀行の貸出明細データと法人関連情報等を使用し、法人の新規設立の状況及び新規設立法人向け融資に着眼した分析を実施した。分析の結果、都道府県別の新規設立率と生産年齢人口割合には正の相関があること や、新規設立法人向け融資は東京都所在企業や不動産業向けが多い一方、福岡等の地方都市圏でも多く取り組まれていることが確認された。また、セレクションバイアスなど留意点はあるものの 、業種や財務等の影響を排除し検証したところ、新規設立法人であることは金利や期間等の融資条件に大きな影響を与えていないことも確認された 。

金融行政におけるデータ活用の高度化は、中長期的な課題です。金融庁としては、今後とも、金融行政を不断に改善していく観点から、組織としてのデータ分析力の向上及びデータ整備への取組みを鋭意進めていきます。

※なお、特段の注記がない限り、本レポートにおける図・表は金融庁作成です。

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金融庁 Tel 03-3506-6000(代表)

総合政策局リスク分析総括課マクロ・データ分析参事官室(内線3330、2797)
E-mail datastrategyoffice[at]fsa.go.jp

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