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令和7年7月4日
金融庁

FSA Analytical Notes(2025.7)

「FSA Analytical Notes(2025.7)」を公表しました。 PDF全文

金融機関の経営環境や収益構造が変化していく中で、データに基づき、経済・市場動向を理解し、個別金融機関の経営状況や金融システム全体の強靭性・脆弱性を的確に把握することが重要です。金融庁では、こうした観点から、貸出データや企業の個社データ等の粒度の細かいデータ(高粒度データ)等を活用した分析に取り組んでおり、その一部は『FSA Analytical Notes ―金融庁データ分析事例集―』として公表する方針としています。

今回のレポートでは、『定量的分析手法及びテキストデータ分析手法による銀行の気候関連リスクに関する分析』を掲載しています。

温室効果ガス(GHG)排出量に着目した定量的な分析と、大規模言語モデル(LLM)等のテキストデータ分析手法を用いたディスクロージャー誌の分析により、銀行の気候変動への取組を包括的に把握することを試行した。定量的な分析から、業態等の要因により区々であるものの、総じて銀行のGHG排出量は減少傾向にあることが確認された。また、テキストデータ分析では、定量的分析が示した減少傾向に沿う形でディスクロージャー誌における気候変動に関する記載が増えていることが示唆された。

金融行政におけるデータ活用の高度化は、中長期的な課題です。金融庁としては、今後とも、金融行政を不断に改善していく観点から、組織としてのデータ分析力の向上及びデータ整備への取組みを鋭意進めていきます。

※なお、特段の注記がない限り、本レポートにおける図・表は金融庁作成です。

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金融庁 Tel 03-3506-6000(代表)

総合政策局リスク分析総括課マクロ・データ分析参事官室(内線3330、2797)
E-mail datastrategyoffice[at]fsa.go.jp

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