五味金融庁長官記者会見の概要

(平成18年10月2日(月)17時00分~17時04分 場所:金融庁会見室)

【質疑応答】

問)

先週の終わりに、損害保険大手6社が改めて、保険金の不払い状況について発表しました。この点に関連して、不払いがこれだけ多発する原因というのはどこにあると認識していらっしゃって、金融庁としてこれからどういうふうに対応なさるおつもりか、お考えをお聞かせください。

答)

今回、発表が大手6社からございました経緯といいますのは、昨年の行政処分ですね、損害保険会社26社に対する業務改善命令、この中で過去の保険金の支払い漏れを検証できる体制の整備を求めると、これに基づいて再調査が行われてきた結果であるということです。9月29日に26社全社からこの再調査の結果の提出がされたということです。この発表の内容はこれから当局が検証する必要がある、まさにその報告の内容を検証していく過程で今お尋ねのあった何が原因だったのかというところをしっかり見極めないといけないということですね。今から予断をもって申し上げないほうがいいと思います。昨年11月に26社に対して業務改善命令を出しました。その根拠というのが、これが個別事案の処理に関する誤りといった性格のものではなくて、付随的保険金に係る商品開発から支払い管理態勢まで、一般の体制の不備であると、つまり経営管理態勢、内部管理態勢の欠陥がいわば業界に共通して見られたという構造的な問題に起因するものであるということだったですね。

今回出されてきた報告を検証いたしまして、そのうえで何が原因であったのかということをきちんと確認をしていきたい。今から、繰り返しになりますが、予断を持って申し上げないほうがいいと思います。こうした精査、確認、検証の過程を経た上で、起こっている事実の内容、程度、原因、こういったものに応じて同じようなことが、再び起こらないようにするには行政上、何をすればいいかということを良く考えて適切な対応をしていきたいと考えます。ご質問に直接お答えするのは、この時点ではそれにお答えできるだけの、まだ検証作業が進んでおりませんので、多少お時間を頂きたいと思います。

(以上)

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