宇野金融担当大臣政務官挨拶
(平成21年2月12日(木)地域密着型金融に関するシンポジウム(北海道))

本日は、リレバンのシンポジウムにお集まりいただき誠にありがとうございます。また、日頃は、皆様方には金融の活動に際しまして、お力添えをいただいていることを改めて感謝申し上げたいと思います。ご承知のように、「リーマンショック」と呼ばれる金融恐慌に近いものが起こって、経済が非常に今落ち込んでおります。それに先立ちまして、8月には総合経済対策、さらには生活対策、また緊急対策、大きく3つの対策を打ちまして、今この経済をなんとかしたいという思いで動かしてもらっているわけでございます。そんな中で特に金融機関の皆様方には、私どもの方では金融機能強化法を成立させていただきまして、中小企業の資金の円滑化ができるようにということで、皆様方から中小企業への積極的な貸出しをお願いさせていただいているところでございます。

この貸出しにつきましては、中小企業向け貸出金の条件緩和を行いやすくするための措置をやらせていただいているわけでございます。皆様方におかれまして、中小企業への貸出しをもう一度積極的にお願いをしたいということを、私はあえて、今日皆様方にお話しさせていただくために参ったわけでございます。

昨年の10月からすでに3回程、銀行協会、または地銀協会等々の協会の皆様にお集りいただきまして、中川大臣のほうから今の金融の円滑化をお願いしているわけでございます。

昨年の12月の年末の資金需要はおかげさまで皆様のご協力をいただきまして、十分なる対応ができたのではないかと、信用保証協会との保証の関係もうまくマッチングができたのではないか、また、倒産件数も確かに減ったというわけにはならないわけですが、しかしやらなければもっと多かったのではないかと、そう考えているところでございます。

しかしながら、これから3月期、年度末の対応が、また、次の大きな波がやってくるかと思います。その波に対して十分なる資金を蓄えていっていただかなくてはいけない。そういった意味から金融機能強化法をセールスさせていただいて、今、皆様方にお力をつけていただきたい。おかげさまで、北海道の北洋銀行におきましては、その対応をしようといち早く手を挙げていただいて、今その準備をしていると聞いております。すでにもう全国でも3行ほどの話が出ているようですけれども、銀行の皆様方とお話をするに当たって、この金融機能のことを言いますと、どうしても、風評被害を恐れておられるような雰囲気があります。

金融庁といたしましては、これは皆様方の体質を改善するということではなく、これはお貸ししたものを、積極的に中小企業に渡すんだ、要は入れたものは渡すんだというようなことで、これは政府が直接できないことを皆様方にお願いする、こんなことになっているわけでございます。

我々としても金融機能強化法での資金注入というものは、本当に拍手をさせていただきたいというような思いで、この法律を作らせていただいておりますので、ぜひ、この趣旨をご理解いただきまして、積極的な活用を図っていただき、中小企業への円滑なる資金融資を頑張っていただきたいと思います。

いずれにしましても金融機関というのは端的に申し上げれば、預金をいただいてお金を貸し出すという部分が大きな営業の部分でございます。その貸出しという部分について、少しでも貸出しをしやすくするというために改正法を作らせていただきました。中小企業向け貸出金の条件緩和もしやすくさせていただきました。

さらに年度末の資金需要に対し、潤沢なる資金供給をお願いすることとさせていただきました。まだまだ十分ではないかもしれませんが、私ども政府の考え方をご理解いただきまして、年度末、新たな年度に入っても、さらに大きな波が来るかと思います。皆様方におかれましてはぜひ、十分なる対応を、しつこいようではございますが、お願いしたいと思っております。

本日はこの後、地域密着型金融のいろんなお話を3行の方からお話しいただくわけですが、それを参考にして、新しい需要、新しいやり方をご理解いただきながら、皆様方のますますのご発展をと、そんな思いでございます。また後ほど聞かせていただきまして、お話をさせていただきたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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