和田金融担当大臣政務官挨拶
(平成23年1月27日(木)財務局長会議)

皆様ご出張お疲れ様でございます。大臣政務官を昨年9月の下旬に拝命いたしました和田隆志でございます。10月にはご挨拶すべきところ国会対応で失礼させていただきましたが本当に申し訳ございませんでした。私にとりましては諸先輩方いらっしゃる前でございますので、幾分気恥ずかしゅうございますが、政務官になりましてから4ヶ月が経過いたしました。私なりにちょっと感じたところをこの局長会議の機会に皆様方にお話申し上げたいと思います。

まず、財務局におかれては、全国で金融庁行政の最前線として、それぞれの景気動向から始まって、金融機関と重ねての企業との関係、いろいろときっちりと見ていただきまして本当にありがとうございます。

大臣のお話にもございましたが、これからいよいよ通常国会で金融庁が提出いたしました法案について審議に入ってまいります。まず円滑化法につきましては、先程お話にございましたとおり、実はこの法律くらいしか通常国会の中で、与野党がそのままというか今の法案に対して賛意を表してくれそうなものがなかなか見当たらない状況でございます。だからこそ、気をつけなければいけないと思っていまして、通常国会で与野党が議論に着くために、この法案の位置づけが非常に重要であると、先程政務三役会議でもお話した次第でございます。

そのために、この円滑化法の施行状況や、また、国民の皆様方、借り手となっておられる中小企業の事業主の方々、更には、金融機関の方々、そういったところからくれぐれもこの法律に対してポジティブな反応が出でくるように、行政の遂行に努めていただければと思っております。そこがありますれば、全体の通常国会の審議にも貢献できるものではないかと考えているものですから、まずこの点を、大臣のお話にもおありでしたけれども、お願いしたいと思います。

それから2点目は、昨年から随分ご協力いただいておるところでございます。これも、大臣のお話がございましたが、改正貸金業法等の施行につきましても、また、それにある程度係わり合いのある多重債務問題につきましても、それぞれ全国の各地域で悩んでおられる方々はたくさんいらっしゃいます。そこで、今までの取組みをこれからもより一層充実させていただければと思っております。

実は、私、最初に申し上げるべきだったかも分かりませんが、内閣府の中で政務官職を拝命しておる関係で、経済財政担当の与謝野大臣の下にもおるような状況でございます。そこで、実は、年末、予算編成を行います際に、全国の各地域で悩んでおられる方々が、我々の所管します多重債務問題や改正貸金業法にまつわりますいろんな悩みというのを含みながら、ただそれだけではなくて、家庭環境で悩んでおられる方もいらっしゃるし、地域の社会の中での関係で悩んでおられる方々もいらっしゃる。そういった方々が非常に苦境に立っておられるなかで、生活が成り立たなくなっていらっしゃるということを把握いたしまして、もう少し広い概念で、お金の問題に困っていらっしゃる方々だけを救うということではなくて、いろんな悩みを包括して受け止めることができる行政をということで今事業を考えております。これはある程度予算要求にも内閣府のほうに盛り込みまして、予算が通りますればこれを実行していくことになりますが、名前で言いますと、「パーソナル・サポート・サービス」と申します。今まで、金融庁・財務局においてしてきていただきました多重債務者に対するケアの問題も包摂しながら、しっかりとした対応を取ってまいりたいと思っておりますので、より一層こうしたものへの取組みを強化していただければと思っています。

最後、第3点目でございます。これは、私自身も同じ釜の飯を食った仲でございまして、各財務局から東京にいらっしゃっている方々ともよくお話をさせていただく機会がございます。財務局の職員の皆さん、本当に日夜懸命に働いておられること自体、私、敬意を表したいと思います。であればこそでございますが、局長の皆様方には、職員の方々が金融庁所管業務の中でも、財務省所管業務の中でも、相当自分の時間を工夫しながら一生懸命働いておられることに、しっかりと目を向けてやっていただければと思っております。 実際ここまでしっかりと仕事をしてくれる組織というのは、私、組織の外へ出てみて初めて分かったような気がいたします。日本の中でも最も優秀な集団ではないかと自分がその仲間でいたことに非常に自負心を持っている状況でございまして、是非、全国の財務局に働いておられる方々の士気を鼓舞すべく、局長のご配慮をお願いしたいと思います。

以上3点を申し上げましたけれども、私自身はまだまだこちらの分野では若輩者でございますが、今後ともしっかり頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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