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渡辺内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成19年8月31日(金) 10時23分~10時34分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

おはようございます。本日の閣議について、総務大臣より労働力調査、消費者物価指数、家計調査の結果が公表されました。7月の完全失業率は3.6%で前月に比べ、0.1ポイントの低下でございます。これは、平成10年2月以来の低い水準となっております。消費者物価指数の7月の全国確報値は、1年前と同水準となり、生鮮食品を除く指数は0.1%の下落、食料とエネルギーを除いた指数は0.5%の下落となっています。前月の確報値が0.2%の下落でしたので、下落幅は0.2ポイントということになります。全国2人以上の世帯の7月の消費支出は29万2千円。1年前に比べて実質0.1%減少。7ヶ月ぶりの減少となっております。厚生労働大臣から、有効求人倍率の報告がありました。7月の有効求人倍率は季節調整値で1.07倍。前月と同水準となっております。有効求人は季節調整値ですが、前月に比べ0.6ポイントの減少。有効求職者は、同じく季節調整値で0.4%の減少となっております。私のほうからは以上であります。

【質疑応答】

問)

今回、金融担当相と行革担当と両方、兼務するということですが、大臣ご自身の中では、どちらも大事なお仕事かと思われるのですが、どういった配分で臨んでいくのか、合わせて大臣としての主たる拠点は、本府のほうに置くのか、こちらの4号館のほうに置くのか、その辺もあわせてお聞かせください。

答)

拠点はこちらのほうになるかと思います。本府のほうも適宜使うことになろうかと思いますが、拠点はこちらの大臣室でございます。仕事の配分は、これは特に何対何という比率が今から決まっているわけではございません。イシューに応じて、配分はおのずと決まっていくものと思います。

問)

大臣が就任し、早速「証券税制の要望」を出されまして、株式譲渡益課税は去年に続いて延長ということで、配当(課税)は恒久化ということですが、一方で、去年の与党大綱で、1年延長で廃止ということを明記されていて、実現へのハードルは高いのではないかと思いますが、証券活性化のため必要な税制だと思いますので、どのように実現を図っていくのかということについてお考えをお願いします。

答)

ハードルが低いとは、思っておりません。衆参ねじれ現象の中で、非常に政治的な状況としては逆風であると認識をしております。しかし、ぜひ「貯蓄から投資へ」という流れを確実なものにしていきたいと私自身は考えております。そのために税制の果たす役割というのは、非常に大きいものがございます。今まで、この税制が臨時措置的なものの延長、延長できていたのを、本腰をすえて恒久的なものにしていくことは「貯蓄から投資へ」の流れを確実なものにする点において、やはり、非常に大事ではないかと思います。ハードルは低いという状況には全くございませんが、できる限り、その主旨を国民にわかってもらうよう努力をしていきたいと思います。

問)

譲渡益課税については、当分延長ということですが、基本的には如何でしょうか。

答)

これも、最初から妥協しているわけではございませんが、今までの経緯がございまして、そのような要望になったのだと思います。いずれにしても、税制によって、マーケットが大きく左右されるということがあってはなりませんので、そういった観点も含めて、100%要望が通るよう最善の努力をしていきたいと思います。

問)

与謝野官房長官が官僚寄りではないかという懸念の声が一部ありますけれども、公務員制度改革を進める渡辺大臣からしてですね、与謝野官房長官をどの様に見ていらっしゃいますでしょうか。

答)

与謝野官房長官とは、かなり付合いが古いわけでして、昨日もお会いをして話をしてまいりました。取り立てて、与謝野官房長官が、官僚寄りで抵抗勢力だなどという印象は私は全く持っておりません。非常にフランクで、バランス感覚のある政治家だと思っております。

問)

先日、公的資金注入行だった九州親和ホールディングスの臨時株主総会で、親和銀行の売却とホールディングスの解散が正式に決まったわけなのですが、これについて所見をお願いします。

答)

色々なご努力をされておられる結果だと思います。前向きの決断をされたということからすれば、大変結構なことではないでしょうか。いずれにしても、地域金融機関それぞれ、これから先をよく洞察されて、大変な大競争の中で、どの様に経営戦略を考えていくか、それぞれ真剣にお考えになっておられると思いますので、私としては、そういう動きを大事に見守っていきたいと思います。

問)

本日、独立行政法人改革について、各省からの回答が提出期限になっておりますけれども、現在までの回答状況についてお聞きになっていることがあれば、お聞かせ下さい。

答)

全然聞いていません。確かに今日ということですが、101もあるものですから、ちょっと今日中にまとめきれないのではなかろうかと思います。いずれにしても、きちんと集計といいますか、まとめた段階でお知らせをしたいと思います。

問)

それに関連しまして、仮に全く回答がなかった場合に、それは抵抗というかサボタージュとお考えになりますか。

答)

ゼロ回答だなどという噂は、私も耳にしたことがあります。もし万が一ですね、ゼロ回答ということであれば、差戻しをしたいと思います。それと同時に、行革の減量化・効率化の会議において、見直しを全面的に進めていく、同時並行でやりたいと思っております。

問)

今の回答ですと、仮にゼロ回答だった場合、行革の会議の方で見直しを一方的にやっていくということでよろしいでしょうか。

答)

差戻しをして、再度見直しをしていただくという作業と、減量化会議の方で同時並行的に議論を進めていくという二本立てになるわけでございます。

(以上)

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