渡辺内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成19年12月14日(金)9時10分~9時18分 場所:院内)

【大臣より発言】

おはようございます。私の方からはございません。

【質疑応答】

問)

昨日、与党税制大綱が決まりまして、証券優遇税制の2年間の時限付きの延長と決まりましたが、これに関してのご所見をお願いいたします。

答)

今回の税調のご決定も、従来の中のプロセスに則って決まったわけであります。そのプロセス自体の良い悪いは別として、現実的な判断をしなければならないわけでございましたので、我々の主張が残念ながら相当削られてしまったわけであります。しかし、何らかの妥協を見出していかなければいけないという点では、やむを得ないものであったかという気がいたします。いずれにいたしましても、とりあえず2年間という猶予期間をいただいたわけであります。株式のペーパレス化、その他この世界の電子化が相当進んでまいります。そういう体制に対応した仕組みを税制においても考えていく必要があろうかと思います。長期検討課題として研究をしていく必要があろうかと思います。

問)

独法改革ですが、大臣折衝も本日4大臣と折衝されることで大詰めにきていますが、現在のところのご所見をお願いします。

答)

第2ラウンドという段階に入ったのでございますが、今のところは平行線という話が多いわけであります。今日、残りの大臣とも折衝をいたしますが、ぜひ、前向きの政治判断をしていただきたいと考えております。

今年中の決着を図る、整理合理化計画を策定するという方針には変化はございませんので、最終的に総理のご決断をいただく場面が出てくるかとは思いますが、できる限り担当大臣としての使命を果たしてまいりたいと思いますので、両当事者大臣折衝の中で決めていきたいと考えております。

問)

サブプライム関連ですが、先日、米・欧の中央銀行から資金が拠出されましたけれども、これで不安というのは払拭されるのでしょうか。

答)

欧米の中央銀行が協調体制をとって流動性を大量に供給するという判断は、大変時機に適ったものであると思います。そうした油断のない体制管理作りが必要であるかと思います。日本は、そういった危機管理においては、相当蓄積したノウハウを持っておりますので、何らかの参考になることもあろうかと思います。いろいろな機会を通じて、日本の経験についてはご披露をしていきたいと考えております。

問)

日本のメガバンクにアメリカの基金への拠出要請があったかと思いますが、今後、邦銀としてはどういうような対応をとったらいいか、いかがお考えでしょうか。

答)

これは民間銀行に対してそういう話がきたということでございまして、それぞれの経営判断の世界だと思います。金融庁としては、まさしく、適切なリスク管理を行っていただきたいというだけのことでございます。

問)

まだ油断はできないということでしょうか。

答)

それぞれの経営判断においてお決めになることでして、リスク管理等についてはしっかりと適切にやって下さいというだけのことでございます。

問)

独法なのですけれども、24日に閣議決定するという報道が一部でありますがそれについてはいかがでしょうか。

答)

いつ、ということは決めておりませんけれども、予算関連、あるいは5年見直しの時期に来ている独法については、予算とセットで決めるのが筋だと思います。

問)

そのときに、全体の合理化計画も策定できるというお考えでしょうか。

答)

できればそれに併せて決めていきたいと考えております。

問)

サブプライム対策なのですけれども、日銀への期待や注文などはいかがでしょうか。

答)

中央銀行の金融政策について申し上げることはございませんけれども、欧米の中央銀行が結束して協調体制でやっていただいておりますので、日本銀行としても、そのようなことは当然のことながら念頭におかれて金融政策を進められるものと思っています。

問)

独法改革で、先ほど「最終的に総理の決断をいただく場面もあるかもしれない」という表現があったのですけれども、この点について何か総理とお話をされたことはあるのでしょうか。

答)

総理には、大臣折衝を始める前からいろいろと相談はしてまいりました。「大臣折衝を始めよ」というのも総理の指示でスタートしたわけでございます。総理も山のようにいろいろな問題を抱えていますので、私としては、できるだけ総理に迷惑をかけないように担当レベルで問題解決をしていきたいと思っておりますが、最終的にどうしても解決が難しいというものについてはご判断を仰ぐこともあろうかと思います。

問)

判断を仰ぐ時期について、大臣の中でリミットを決めていらっしゃいますか。

答)

大体、予算と同時に決着というスケジュール感からいけば、そう遠い先ではないと思います。

(以上)

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