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渡辺内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要
(平成20年6月24日(火)11時04分~11時14分 場所:金融庁会見室)
【大臣より発言】
おはようございます。
閣議の後、総理とお会いいたしまして、国家公務員制度改革推進本部の事務局の人事についてお話をいたしました。
私からは、公募という手段は総理大臣の人事権を強化するので、ぜひ公募をお願いいたしますと申し上げましたが、総理からは、推進本部の事務局については、すべて総理が決めるということでございましたので、公募についてはやらないということになりました。
従来型の人事にならないようにすると、はっきり明言されました。また、人選に当たっては、担当大臣と相談するということもおっしゃられましたので、御報告申し上げます。
私からは以上です。
【質疑応答】
- 問)
-
今お話しされたこの結果について、大臣の御感想をまずお聞きしたいと思うのですけれども、これは仕方ないと思われますか。
- 答)
-
総理が、最終的にすべてをお決めになる人事権者でありますから、公募よりも総理の思いというものを反映させたいということであったかと思います。
- 問)
-
この件ですけれども、大臣はかねがね、なぜ公募がだめなのかわからないというふうに会見でもおっしゃっていましたけれども、総理と話した結果、そのあたりは腑に落ちたのでしょうか。
- 答)
-
最終的に、人事権は総理がお持ちでございますし、公募というのは総理の人事権を強化する、幅広く人材が集まる、いろいろな利点を私からは申し上げました。総理は、この改革推進本部については、大変深い思い入れがあるようでございまして、すべての職員に至るまで自分で決める、従来型の役所寄せ集め人事はやらないということでございましたので、総理の御決断に従ったということでございます。
- 問)
-
公募をやらないということに対して、自民党内や各方面から、お手盛り人事になるのではないかという懸念がいろいろとありますけれども、そうすると、その総理の決断によって、この懸念は払拭されているというふうにお考えですか。
- 答)
-
総理が、従来型の人事はやらないとおっしゃっておられますので、当然、お手盛り人事はやらないということかと思います。
- 問)
-
大臣は、公募とともに民間の登用ということで、半分程度、民間人を入れるという考え方もあったかと思うのですけれども、民間からの登用について、総理はどのようにお考えでしょうか。
- 答)
-
これからの相談になります。
- 問)
-
それは、この部分も含めて、前向きなのか後ろ向きなのかというのは、どうなのですか。
- 答)
-
私からは、民間登用についても、総理には強くお願いしてございます。
- 問)
-
総理は、どのようなお答えだったのでしょうか。
- 答)
-
最終的に、御自身ですべてお決めになるということでございます。
- 問)
-
公募の件ですが、お手盛り人事にならないようにというのは、総理が決めたとしても、誰が決めたとしても、何をもってお手盛り人事ではないというふうに判断できるのかは決めて不明確だと思うのですけれども、その点については、担当大臣としてはどのようにお考えでしょうか。
- 答)
-
ですから、従来型の人事というのは各省寄せ集めで、各省仲間うち、これをお手盛りというのかもしれませんけれども、こういった人事はやらないと、はっきり総理がおっしゃっておられますので、総理の言葉を信じたいと思います。
- 問)
-
今日、具体的な腹案みたいなものは、総理からあったのでしょうか。人選についての固有名詞であるとか、こういう人をやりたいという具体的なものは。
- 答)
-
具体的な人名は、出ておりません。
- 問)
-
人選に当たっては、総理からは、担当大臣と相談して決めるというお話があったということなのですが、渡辺大臣から、こういう人がいるとかという助言はできる状況なのでしょうか。それとも、総理が決めた上で、大臣と相談するという形になるのでしょうか。
- 答)
-
私からリストの提出は、可能かと思います。
- 問)
-
かねてから大臣は、事務局長のポストについては民間から含めてという言い方で、民間人が望ましいとお考えかと思うのですけれども、今日、総理とのお話では、総理は事務局長ポストについて、民間からも採るお考えなのでしょうか。その辺の言及はあったのでしょうか。
- 答)
-
特にそういった具体的なところまでは、話が及んでおりませんが、私からは、ぜひ民間から採っていただきたいということをお願いしてございます。
- 問)
-
時期的な面ですけれども、事務局は7月上旬までにつくるということですけれども、総理は、この時点で事務局長ポストも含めて人選を決めるというお考えということでしょうか。
- 答)
-
常識的に考えれば、そういうことかと思います。
- 問)
-
確認ですが、事務局長以外のスタッフというか、幹部などについても、公募はしないということで決まったということになるのでしょうか。
- 答)
-
全面的にやらないということです。
- 問)
-
今日の総理とのやりとりで、20分、30分近くあったかと思うのですが、そのやりとりで総理の御発言、大臣の御発言、御紹介できる範囲で構いませんので、教えていただけるとありがたいのですが。
- 答)
-
先ほど申し上げたとおりです。
- 問)
-
総理が、公募でなくて、自らすべての職員を自分で決めるというふうに判断された、公募を見送った理由を、総理は何かおっしゃっていましたか。
- 答)
-
適材適所でよい人材を選びたい。公務員制度改革に対する思い入れが相当お強いと、私は御推察申し上げました。
- 問)
-
その先の人事局の局長のポストについては、公募というお考えはありますか。
- 答)
-
基本法の精神といいますか、理念といいますか、これは公募を使いましょうということがいろいろなところで出てくるわけです。国家戦略スタッフとか、大臣スタッフとか、それから課長級以上の職員についても、公募の数値目標を定めるとか、そういった規定が基本法には書いてございますので、そういったことは、私から総理に御説明いたしました。内閣人事局の局長ポストについて、今日は、話は出ませんでした。
(以上)