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中川財務大臣兼金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成21年1月16日(金)10時57分~11時06分 場所:金融庁会見室)

【冒頭発言】

閣議・閣僚懇で特に私の方から発言あるいはご報告することはないと思います。

【質疑応答】

問)

明日で改正金融機能強化法が施行されて1カ月になるんですけれども、この間に個別の金融機関の方から、国の資本参加を受けて中小企業融資を拡大したいというふうな前向きなそういう反応といいますか、何かそういうのは寄せられている状況でしょうか。

答)

今おっしゃったとおり、法律が成立してから1週間足らずで施行という異例の対応をした結果、金融機関の方も色々、年末もありましたけれども対応しているのではないかと思っておりますけれども、現実に金融庁の方にこの強化法を活用してという具体的な話について私は現時点では報告は受けておりません。

問)

仮に金融機関の反応が薄いままだとすれば、大臣は業界紙か何かにちょっとおっしゃったかもしれませんけれども、場合によっては一斉注入というか。

答)

私そんなこと言っていないよ。決して言っていないよ。

問)

そういうことも今後検討課題に挙がるというようなことはどうでしょうか。

答)

反応が薄いかどうか。私は薄いとは思っておりません。昨日も第二地銀、あるいは昨年地方銀行大会ですか、行ってお話をして、特に昨日は立食だったので何人かの方ともお話ししましたけれども、機能強化法も含めて色々な対応をしていただいているということは評価したい、みたいなご発言がございましたので、私は反応が薄いという言葉がどう受け止めていいのか分かりませんけれども、関心がないとは思っておりません。

問)

2009年度の税制改正法案の附則に消費税引上げ時期を明記することについて自民党内の方で異論が出ていますけれども、政府としてこの附則のところを見直したりというようなことを今後検討する可能性というのはありますでしょうか。

答)

党の方で色々とご議論があるということは私も承知しております。一方、私は財政それから景気対策両方を担当しているわけですから、財政の健全化の道筋というものを示して財政健全化をするということは大事でございますし、しかし今目の前にあるのは景気対策、景気回復対策というのも目の前の最優先課題ということであります。政府として閣議決定した内容、経済の好転を見てそして税制改正云々という税法の附則について閣議決定をして、昨日も総理のところに税法のご説明に行ったときに閣議決定どおりでやってもらいたいとご指示をいただきました。私の立場としては、色々党でご議論があることは承知しておりますけれども、総理から引き続き今までのやり方で進めてもらいたいというご指示をいただいておりますので、私はその昨日の指示に従ってやっていくということでございます。

問)

昨日財政制度等審議会で定額給付金の撤回を求める指摘が大多数を占めたということなんですけれども、財政制度等審議会は大臣ご自身の諮問機関でもございますし、こういうことになりますと今後の審議にも割と影響してくるのかなという懸念もあると思うんですけれども、この点についてのご所見をお願いしたいんですけれども。

答)

財政制度等審議会というのは今ご指摘あったとおり、財務大臣、財務省にとって非常に重要であり、メンバーもそれぞれ大変ご見識の深い方々で、昨日冒頭ごあいさつをさせていただきましたけれども、その後のご議論の中で何人かの方からのご意見、そしてまた西室会長の発表でそういう意見がほぼコンセンサスを占めているというようなお話があったということは承知をしております。大変ご見識の深い委員の方々の自由なご議論というものは私はそれはそれで重いものがあるというふうに思っております。ただ何かそれを決定したとか、私に何かの指示があったということではないというふうに理解をしておりますので、委員の皆様方のご意見をよく改めて拝聴、記録等を読んで、そして委員の皆様のご見識を今後の私の職務の中で頭の中に入れておかなければいけないというふうに思っております。

問)

今の定額給付金の関係で確認ですけれども、改めて財政制度等審議会の意見は重いものがあるということではありますけれども、大臣としては定額給付金の、衆議院も予算が通りましたけれども、引き続きこれまでどおりの姿勢で年度内の実施を目指すべきだというお考えには何か変更はあるんでしょうか。

答)

私の立場としては予算委員会でこの定額給付金2兆円も含めた約5兆円の緊急対策としての予算を一刻も早く成立をしていただいて施行していく、定額給付金については出来るだけ早く、つまり年度内に実施をしていきたいという考え方は変わっておりません。

問)

今日の一部報道なんですが、アクサ生命と三井住友海上きらめき生命の代理店が企業向けの生保を不正に契約していたという報道があったんですが、これについて金融庁が把握している内容と今後の対応というのがもしあれば教えてもらえればと思います。

答)

率直に申し上げてこういうご質問があるということについての想定問答は入っておりますけれども、金融庁から具体的にまだ報告は受けておりませんし、個別の案件でございますからどの程度こういう場で私から発言出来るか分かりません。いずれにしても保険業法等の、これをきちっと守っていくということが健全な保険体制だと思いますので、その辺はきちっとチェックをしていくということでございます。

問)

金融庁としても調査をしていくということでよろしいですか。

答)

それも含めてまだ報告を受けていないし、何がお答え出来るかもまたよく考えてみたいと思います。

(以上)

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