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中川財務大臣兼金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成21年2月10日(火)9時48分~9時53分 場所:国会内)

【質疑応答】

問)

今日自民党の方でお昼頃から政府紙幣と無利子国債について具体的に議論が始まるようなんですけれども、せんだって大臣は政府紙幣について頭にないと明言なさいましたが、いま一度無利子国債についてどういうお考えかお聞かせください。

答)

ですから政府紙幣であろうが無利子国債であろうが、こういう経済金融情勢の中で、ある意味では眠っているお金をどうやって活用していきますかと。それによってお金の流動性あるいはまた経済活動が活発化させると、この経済悪化を防いでいくという趣旨だろうと思います。それについては私も全く同感であります。ただ、具体的には色々な考え方があるんだろうと思います。そういう中でどれも、それはお考えになったらいいんだろうと思いますけれども、少なくとも政府紙幣については、これは何か日本銀行券を2つ作るようなことですから、中央銀行がきちっと出来た後、世界の中にはそういうものを使っているところはないというふうに聞いておりますので、これはあまりにもちょっと、判断の中でも少し次元の違う問題を喚起する可能性があるのかなというふうに思っています。

問)

週末にG7がローマで開かれる予定になっていますが、今回のG7、金融危機で金融サミットを経て今回の意味合いと、あとオバマ政権下でガイトナー長官が新しく今度参加されるわけですが、そのアメリカの役割に対する期待についてどのように考えていらっしゃいますか。

答)

今週末のローマのG7というのは、1つはロンドンでのG20への前さばきということがあると思います。それと同時にもともと、これは長くやっていたG7会合でありまして、昨年のG7と同じように世界の経済金融が非常に厳しくなっているという状況、とりわけアメリカがオバマ新政権になり、私のパートナーがガイトナーさんになり、昨日ちょっと電話で色々お話をしましたけれども、アメリカの方でもいわゆるTARPの使い方、あるいは新しい対策法を今国会で審議をされているということでありますから、ロンドンではそういった各国の状況、とりわけアメリカの状況、「バイ・アメリカン」がどうなっているのかも含めて率直に意見交換をして4月につなげていきたいというふうに思っております。

問)

昨日の電話会談なんですけれども、事前の打ち合わせだと拝察しているんですが、差し障りのない範囲でどんなお話だったのかもう少し教えていただけないでしょうか。

答)

事前の打ち合わせというよりも私自身も初めて話をするわけですけれども、G7のマルチの電話会談でしたので、ガイトナーの方から色々と説明があった後、私を含めて質問したり意見を言ったりということで、声が3人ぐらいかぶっちゃったりしてなかなか活発にやりましたけれども、特にご報告することはないと思います。

問)

G7関連なんですけれども、先程少し話の出ました「バイ・アメリカン」と保護主義が若干台頭しているような気配もあります。それについてお話しいただけませんでしょうか。

答)

「バイ・アメリカン」というのはアメリカの保護主義のことを言っているわけで、アメリカがあまりにもああいうふうにはっきり法案に盛り込んだので、どうなるか分かりませんけれども、たまたま話題が出たのであって、その保護主義をしないということについてはもう既にG20でもG7でも確認されていることですから、これはヨーロッパに関しても、あるいは他の、少なくともWTO加盟国についてはWTOルールというものを大前提にすると。むしろ大恐慌のときのスムート・ホーリー法みたいな、ああいう法律が万が一でも出来たら大変なことになるぞという教訓を我々は持っているわけですから、そこは改めて確認をしておきたいと思っています。

問)

確認なんですが、政府紙幣だけじゃなくて無利子国債も頭にないということでしょうか。

答)

色々議論するのは結構でしょうと言っているわけです。

問)

ちょっとニュアンスが違うと。

答)

あなた方もいい案を出してもらって、それで給料が上がるように努力したらいいよ。

(以上)

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