与謝野財務大臣兼内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)閣議後記者会見の概要

(平成21年4月14日(火)9時12分~9時20分 場所:国会内)

【冒頭発言】

閣議は案件どおりでございまして、特段変わったことはございません。

【質疑応答】

問)

追加経済対策の中で「中期プログラム」の改訂についても盛り込まれましたけれども、5月中旬にもということが、テレビでしたか発言があったかと思いますが、今後の改定に向けたスケジュールと、今後骨太の方針の策定にも入っていくと思うんですが、そことの関係についてもお伺いできればと思います。

答)

カテゴリカルに分けて3つの問題があると思っております。

1つは、昨年の12月の政府経済見通しの0.0%というのは、これはもう実現できないことは、その後出てまいりました色々な経済指標から明らかであって、これに対して新しい経済見通しを出すというのは、しばしば国会で答弁をしているところでございまして、補正予算提出時期までに何とかこれを成し遂げたいと思っております。

第2の点は、「中期プログラム」もやはり一定の経済前提を置いております。その経済前提はやや怪しげになってきているので、そういう経済対策があったかどうかということとは実は関係なく、やはり現在の日本、世界が直面する経済・金融危機について、特に歳入面に対する影響は織り込まざるを得ないというふうに思っております。かてて加えまして、今般、経済対策を新たに行い、相当な規模の補正予算になるわけですから、それから派生してくる問題も「中期プログラム」の中でどのように後々始末をつけていくのかということも考えなければいけない。

それからもう1つの問題は、「骨太の方針2006」の問題でございます。これは懸命に作ったものでございます。これは一定の歳入をあてにして歳出を抑制するということ、それから相当な幅の経済成長を期待して作ったわけでございます。歳出の抑制については今のラインで行くことは理論的に可能ですけれども、日本を取り巻く経済の状況というのは予想し難いところまでブレてしまっているので、やはり「骨太の方針2006」も合理性のある説明可能なものに書き換えていくということも必要になっているのではないかと思っております。

まだ具体的にいつからどういう手順で作業をするかということは決まっておりませんけれども、少なくとも昨年12月の経済見通しについては、内閣府が現在入手可能な全ての指標を精査して、作業をやっている最中でございます。

問)

昨日、安心社会実現会議があったと思うのですが、その1回目の会合を終えて議論を聞いた感想と、これをまた骨太の方針などにどのように生かしていくかというのを教えていただければと思いますが。

答)

あの会議と並行して経済財政諮問会議もやっていきまして、そういう大きな流れは骨太の方針の中に必然的に取り込まれるものだと思っております。

問)

冒頭におっしゃった「骨太の方針2006」の変更というのは、歳出の削減のスピードを緩めるということも視野に、そういうことを念頭に置いてらっしゃるのでしょうか。

答)

それはあまり考えていない。

問)

先週末からの各種の世論調査で、麻生内閣の支持率が急回復と言える位の回復を見ているんですけれども、経済対策への評価等々もあるかとは思うのですが、この辺りについて大臣のご所見をお願い出来ますか。

答)

官房長官と総理に伺っていただければと思っています。

問)

経済見通しの修正の件に絡んでなんですけれども、現状、補正予算の段階での税収見積りの変更についてやるべきか否かという点については、どのようにお考えでしょうか。

答)

平成21年度の税収規模というのは、政府経済見通しで一義的に決まるものではなくて、実際の税収実績をはじめ、その他諸々の要素で決まってまいりますので、政府経済見通しが改定になったからといって、直ちにこういうことになりますという、推定値の幅が狭いものを多分お示し出来ないと思っております。

(以上)

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