亀井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(雑誌・フリー等記者)

(平成21年10月23日(金)12時03分~12時26分 場所:金融庁大臣室)

【大臣より発言】

今日は、閣議では特別に皆さん方にご報告申し上げるようなことはありませんが、後の(緊急)雇用対策本部で緊急雇用対策を決定しました。私の方からは、総理からの強い指示もあって、雇用維持という面から、中小企業の観点からの対策という意味もあるわけですけれども、通称「貸し渋り・貸し剥がし防止法案」、これを各閣僚の協力のもとで、法案提出に向けて今やっておりますが、年末のこともありますから、「速やかな成立、施行ということが大事なので、ぜひ今後とも推進方お願いします」ということを言っておきました。

【質疑応答】

問)

フリーのジャーナリストで岩上安身です。

昨日、自民党の谷垣総裁の記者会見がありまして、そちらに出席して、例の「齋藤次郎(東京金融取引所社長)さんの日本郵政(社長)就任に当たってどう考えるか」というご質問をさせていただいて、その回答が、「民主党の今までの天下り批判と矛盾しているではないか」とのお答えで、では「自分たち自民党もそう言ってきたではないか」ということも投げかけたのです。そうしたら、「うーん」というふうになって、「優秀な人ならいい」ということで、結局、亀井大臣と同じことをおっしゃられたわけですね。

答)

言ってきたでしょう。それは常識ですよ。

問)

結局、能力次第、それから「渡り」をしていたこの部分でどうかということ。あれは「渡り」だと…。

答)

あれは「渡り」ですか。

問)

と谷垣さんはおっしゃった。

答)

その前(東京金融取引所の前)のあれは顧問ですよ。

問)

そうすると、亀井大臣としては「渡り」とは…。

答)

「渡り」というか、今度のことは天下りでも何でもないのだから、「渡り」でも何でもないのではないですか。

問)

その違いはどうなのですか。

答)

齋藤さんは、辞められてから13年間か、別に川を「渡って」おられたわけではなくて、悠々と泳いでいたのではないのですか。

問)

それは実力の違いということですか。つまり、実力によって、しかるべきポストに就いたのであって…。

答)

普通は、大蔵次官までやると…。もっと極端に言うと、中身のあるところの、顧問ではなくて、ほとんどが、社長だとか、会長なんかで。見ているとそれが普通ですね。あの人、それはやらなかったでしょう。あの人は剛直な性格ですよ、本当に。竹を割ったような。

問)

谷垣総裁は「能力次第」というところで、「その能力についてはどうですか」とお聞きしたところ、つまり「齋藤さんについてはどうですか」とずばりお聞きしたら、「うーん、会ったことないから分からない」ということだったのです。判断留保ということだと思うのです。これについてはどうでしょうか。

答)

能力のない方を私は知らないし、頼むわけがないでしょう。あなたも推理してください。(笑)

問)

東洋経済の浪川です。

先般の郵政の閣議決定の基本方針なのですが、あれを何回も読み直して、非常に含蓄があるなと思っているのですが、結局、日本郵政は今の形態ではなくて、単体会社になるのではないですか。

答)

いや、これも新社長のもとで今後の事業展開をどうしていくのかということを、我々連立3党の描いている未来像もありますから、そのあたりのことも斟酌して考えていただかなければいけないと思います。どういう事業体質とか形にするというのは、その上で考えるべきことであって、最初から単体にするとか、分けるとか、ぶら下がるとか、私も本当にそういう面ではいいかげんですから、それは柔軟なのですよ。だから、それはみんなで、皆さん方からも(もしお知恵があれば)。

あなたが書いているのか書いていないのか知らないけれども、東洋経済は、メディアの中でも、経済について非常に的確な記事も書いておられるのの1つですから。どういう事業展開をしたらいいのか。今日も(緊急)雇用対策本部のところで雑談している時、長妻(厚生労働)大臣が、「場合によっては、介護とか、年金なんかにまでやれる余地はどこかあるのではないか」と、「(亀井)大臣、例えば、今度年金手帳を出そうと思っているので、それなんかについて郵政のネット(ワーク)にうまく機能してもらうという余地があるのではないか」と、長妻大臣の方から言っておられました。「それはそのうち相談に行きますよ」ということを、今日、言っておきましたので。だから、介護にしたって、何だって、いろいろな展開の仕方があると思うのですよ。今、全国でそういう過疎を含めていろいろなところに点在している組織としては(郵政は)一番ではないですか。こんな組織はないですよ。だから、それを固定的に、固く考えるのではなくて、クラゲみたいに柔軟にウワーッと。

問)

要するに、店舗ネットワークというか、郵便局ネットワークを国家の重要なネットワークインフラとして考えれば、いろいろなことができるだろうと。

答)

私は、国家というか、もっと地域社会に。それに、雑誌社の皆さん方は、特に日刊紙の石頭のような記者と違って(笑)、あなた方は柔軟な思考もするから、ちょっと本当に知恵ください。本当に何でも取り入れますよ。この前、「ソープランドでも」と言って(インター)ネットで流れたから、いろいろなところから電話がかかってきてしまっているけれども(笑)、でも「それぐらい柔軟に」ということで言ったのであって、私はやるなんて言ったわけではないけれども。

問)

また(今日も生)中継していますよ。(笑)

答)

あ、そうか、そうか。(笑)

私は、それぐらい柔軟に考えていけば良いと。それにはどういう言い方をしたらいいかという。新社長は決まったわけだけれども、今後、そのもとでの経営陣の布陣等も決まっていくわけですから。奥田(トヨタ自動車相談役)さんが指名委員長でしょう。あの方を中心に、今から齋藤社長と相談しながら、我々3党というか、また私も郵政(改革)担当大臣としての意見もありますけれども、そういう中で来週以降、そういうあれが始まっていきますから、そういう中で新しい経営陣の骨格が決まっていきます。それと同時に、来年の通常国会では、いろいろなことをやって、法律(の改正が)、200本近くなって、これは忙しいのです。もう田村(大臣政務官)さんも大変ですよ。デートなんかする時間ないからね。年内にたくさんやっておいて下さい。(笑)いや本当に大変ですよ。だからといって拙速なことをやってはいけませんし、だから、そういう意味で、基本法も含めてどういう法律をつくっていくか、という作業をやりますから。

問)

組織が決まらないと法案もつくれませんよね。

答)

組織をつくるには事業展開で障害があるような組織にしてはいけないわけでしょう。だから、どういう事業展開をするか、ということを練りに練って練り上げて、ある程度これのハンドリングを進めていけるような形にしておかないといけませんよね。がんじがらめに縛らない。それとの絡みで組織も決まっていく、権限みたいなものも決まっていくわけです。もうちょっとこれは時間をください。

問)

保険毎日新聞の園田です。

地域社会のことをすごくおっしゃっていたのですけれども、それと雇用対策を結び付けて、例えば、グリーンニューディールみたいなものもありますけれども、環境省と何か連携するようなことは考えていらっしゃらないですか。

答)

私はそういうことを含めてやり方はいろいろあると思います。特に、郵政の職員というのは公務員の中でも本当に真面目な公務員ですよ。そういう意味では、生真面目すぎるぐらいなのです。その力、パワーをどういう形で使っていくかということだと思いますので、あなたも何かそういう面でいいアイデアがあれば教えてください。もう全面展開しますから。

問)

ウォール・ストリート・ジャーナルのアリソン・チューダーです。

郵政の先ほどのお話に絡んでくるのですが、ネットワークを地域経済ですとか、地域のお年寄りのために使っていくということをおっしゃっているのですけれども、介護ですとか年金の支払いなどの拠点として使っていきたいというふうに考えているとおっしゃったと思うのですが、これについてもう少し詳しくご説明ください。

答)

担当大臣が、さっき私に「こういう方法もあるのではないですか」という一つのアイデアを言ってくれたような状況なので、だから、介護とかそういう問題、あるいは年金とどう絡めていくのかと、今からいろいろ検討しようと。副大臣、政務官が一生懸命汗をかいていきますから。

問)

お年寄りのために商品をつくっていこうとなさっているのか、郵便局のネットワークを活かしてお年寄りのためにサービスを拡充しようとなさっているのか。

答)

あなたがおっしゃっていることは、今の段階では非常に申し上げにくい点もあるのですよ。事業展開をしていく場合に、既存のいろいろな他業種との関係があるでしょう。金融機関、あるいは保険、保険も金融機関の一つだろうけれども、そこらの現在の既存の商品、いろいろなものを出してやっていますよね。そういうものとの競合関係というようなことまで踏み込んでいくのか、いかないのか、あるいは共同してやるのかやらないのかと。今から展開するやり方は、いろいろなやり方があると思うのですよ。それは今からいろいろな意味で検討します。やるというわけでも、やらないというわけでもない。それは、今、私のこんな小さな脳みそでは、そんなこと今考えつきません。

問)

フリーの高橋清隆と申します。

証券の不正取引についてお聞きしたいのですが、2003年5月17日に、りそな銀行をめぐって大規模なインサイダー取引が行われたという疑惑を指摘しているエコノミストがいます。この中心人物は竹中平蔵(元金融担当大臣)ではないか、という指摘であります。この件について、証券取引等監視委員会は調査するようにそのエコノミストがお願いしたのですが、「一向に動いた形跡がない」と言っております。私も電話で催促したことがありましたが、全く動いた形跡が見られません。再調査されるお考えはありますでしょうか。

答)

これは私も現在、そんなことをね、そういうことに関して調査をしたとか、今もしているという、報告も全然受けてません。これちょっと、そういう声が皆様方の中にあるのなら、その関係どうなってるのか、ちょっと、聞いておいてください。

大塚副大臣)

証券取引等監視委員会は、自主的に判断して行動していますが、事実関係は我々確認しますけれども、その後の対応については監視委員会の判断によりますから。

田村政務官)

要は、金融庁三役が指令をする立場にないと。それは独立機関ですから、ある意味、政治介入みたいなね。

問)

この件はご存じでしたか。

大塚副大臣)

それを知らないので、事実関係は調べます。

答)

それは、あなたたちも固いことを言わないで、そういうことに関心を持っておられる世論を、監視委員会に伝えるぐらいのことはしたって(良いの)でしょう。だから、それをやりなさいと。

大塚副大臣)

今おっしゃった事実関係は、どういう報道だったのかを含めて…。

問)

では、参考資料を副大臣にお出ししますので、よろしくお願いします。

答)

監視委員会も耳を長くしてね。

問)

フリーランスの畠山理仁と申します。

永住外国人の参政権の問題について伺います。大臣は基本政策閣僚委員会のメンバーでもございますので。大臣は、永住外国人の参政権について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。

答)

これは私が現在、閣僚の一員として、まだ、どうだこうだと表明する段階でもありません。また、国民新党の代表という立場でも表明する立場ではありません。これについては、国民新党の中でもまだ議論をしている最中ですから。

問)

従来、慎重な立場で…。

答)

だから、私、個人ということで言えば、それは、日本国民と言うと同時に、地球人という立場があるのですからね。いろいろな立場の中で、世界に住んでいる人たちがお互いに、それぞれ住んでいるところのコミュニティについて、いろいろな関わり合いを持っていくということは当然あっていいと思いますし、あるべきだと思います。濃淡はあるけれども。

だから、この参政権の問題も、ただ問題は日本の場合も、やはりそれぞれの地域によって、日本人の密度よりも、過半数ではないけれども、相当、外国人のかたの密度が高いところもあるわけですね。日本といったって千差万別ですから。そういうような状況の中で、スパッと金太郎飴というような形でそれをやった場合、その自治体に住んでいる日本人が、日本に住んでいるのに籍がそうではない人たちの意思で自分たちの生活が全部仕切られているのではないかという、そういう気持ちを持たれてもおかしくなるのかなと。だから、私はもうちょっとこの問題というのは、そこらを含めて慎重に考えていく必要がある。一つは、帰化という方法もあるわけですからね。だから、そういうことで、私自身も今、じゃあどうしたらいいかということまで、まだ詰めて考えておりません。

問)

J-CASTニュースの亀松と申します。

日本郵政の社長については内定段階ということですが、役員人事についてですけれども、昨日、「全員刷新する必要はない」というようなご発言をされたということですが。

答)

これは、私は最初から一新するとは言っているけれども、一新したいということは言っていたけれども、私はワンマンではないから。これはもう社長さんはおかわりになるわけでしょう。そういう意味では、ある面では一新だし、また、何度も言うように、これは金融庁の職員だってそうなのだけれども、小泉・竹中金融行政の思想とは、コペルニクス的な展開(なのです)。前のそうした古い、今、否定している、そのもとでやってきた金融行政、これでないとやれないという職員は辞めてくれと、辞表を出してくれと。

問)

逆に、新しい方針でやっていける人は残ってくださいと…。

答)

この私の新しい方針、新しい政権の新しい金融政策、方針に従って心をかえて、頑張ります、やりますという人はどうぞと。今のところ聞いていると、まだ誰も辞表は出さないだろう。

大塚副大臣)

まだ、頑張ります。(笑)

答)

日本郵政にしても、方針ががらっと180度変わったわけだから。逆なことを指揮監督して、仕事を部下にやらせていたのです。そういう方々が、今後、幹部として、経営陣として、やっていけるかやっていけないか、これはもう子供じゃないわけだから。

問)

それは、それぞれの役員の判断に任せるということでしょうか。

答)

判断に任せるというか、新しい方針に従ってきっちりとやると。ちょっとは個々に意見があるのは当たり前なんだけれども、「私は全面的に新しい方針の中でやります」という方まで「あなた、辞めろ」なんて、私はそんな無情な男でもないですし、そういうことです。だから、それは結果として、お残りになる方もいらっしゃるし、お辞めになる方もいらっしゃるだろうけれども、全体としては、新政権の方針のもとで郵政事業は進んでいく、そのもとで仕事をおやりになるということが大事なことなのです。

問)

すみません。岩上安身です。

今の関連なのですけれども、財務省主導の、あるいは財務省支配、元財務省の官僚で、という批判が出ておりますので、そこをちょっと…。民間人を残すことで、そういう批判を和らげる意図があったという、そういう…。

答)

そんなことを言ったら、私は警察の脱走兵だけれども、金融行政を警察の意思でや(ってい)ることになるのですか。そんなことないでしょう。私が警察に、前に15年勤めていたからといって、金融行政を警察主導でやるのですか。そんなことあり得ないですよ。だから問題は、その人がどういう人物か、自分の利害とか、出世とか、そういうものを優先していく人なのか、公平な人なのか、あるいは、統率力、創造力、実行力を含めて、能力がちゃんとしているかどうか。そんなこと言ったら、財務省にいた人間は、背中に「紋々」が入ったように、終わったら一切仕事をするな、ということになってしまいますよ。そういうことを言い出したら、私は基本的人権に関わる問題だと思います。

(以上)

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