亀井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要
(雑誌・フリー等の記者)

(平成21年12月15日(火)11時47分~11時55分 場所:金融庁大臣室)

【大臣より発言】

今日は、基本政策(閣僚)委員会で、来年度の「予算編成の(基本)方針」を決めました。これは、中身はいろいろあるけれども、皆さん方が関心なのは、いわゆる国債発行をどの程度予想しているのかという、これについては、一応、約44兆円以内という形で一つの目安にする、ということと、税収が37兆円ぐらいに落ち込む状況であれば、縮小予算かも分からないけれども、ほかに財源を…。これについては3党首合意、鳩山総理、私と、福島(社民党)代表との間で、特別会計に徹底的に切り込むということを、これは3党首で合意している非常に重い話なのですね。それをちゃんとした上で借金に頼っていくという話で、そこを放っておいて「国債発行ありき」ということでは、国民の理解は得られないということで、特別会計に聖域なく切り込んでいくという文言まで入れたわけですけれども。

中身については、今後、景気がこんな状況ですから、景気に対してきちんと配慮した予算編成になっていくと思いますけれども。ただ、かつての自公時代のようにゼネコンが儲かれば良いみたいな…。必ずしもそうではなかったか。私が、(自民党)政調会長のときはそういうことはなかったけれどもね。まあ、手前味噌なことを言うようですけれども、やはり自公政権においても良い中身の予算もあったわけですけれども、ある意味では、選挙目当てのめちゃくちゃなばら撒きの予算もあっただろうし、不要不急な公共事業をやったりもしていたわけですけれども、そういうものではない本当の経済成長に資する、かつ、国民生活をちゃんとしていける、そういう中身の予算にしていくという基本方針ですから、私は良いと思います。今後、具体的な中身が検討されていくわけですけれども。

それともう一つは、例の沖縄の問題。これは、前政権がアメリカ政府との間で合意したという、それを踏まえてというか、引きずっての新政権の対応ですけれども、今日、申し合わせをしたのは、今後、3党でどうしたら良いか、ということを、精力的に、真摯に協議、検討していくということを申し合わせいたしました。それを、いつまでも自公みたいに…。公はそうではないか。自民党でいえば、13年間、牛の涎みたいにダラダラやったわけではないのですけれども、そうした時間をかけていくということではなくて、できるだけ早く結論を出していくということが、沖縄県民のためにも、アメリカの極東軍事政策上にとっても、これは大事なことですから。そういうことについて、3党が、鋭意、どうしたら良いか、ということを、今後、協議していくということについて決めました。それに基づいて、総理から、アメリカ側に意思表示してもらう、意向を伝えると思いますけれども。

【質疑応答】

問)

J-CASTニュースの亀松です。

今の普天間の問題ですけれども、国民新党の下地議員(政調会長)がアメリカに行かれて、その際、米政府から、「今月18日までに何か結論を出せ」みたいなことを言われたということなのですが、そうすると、年内決着しないということで、アメリカからの不信感というものが出るのではないかと…。

答)

大体、自公政権で13年間決着できないことが、社民党という、ああいう厄介な党を抱えてね(笑)、この3党連立ででき上がっている政権が、そんなものを前政権が決めたとおりのことをパパッとやれるとアメリカは思っていないですよ。アメリカの政府も、そこらはちゃんと冷静に見ていますよ。それを、その社民党を入れて3党が、真摯にこの問題を協議しようというのですから、アメリカがそれに異存があるはずはないですよね。

それで、下地(国民新党)政調会長が行ってあれしたのですけれども、これは、もともと騒音と安全の問題でしょう。アメリカ側には、やはりこれをちゃんとする責任があるのですよね。だから、下地(国民新党)政調会長に対して、アメリカ側から負担軽減についてのいろいろな具体的な話もあったということで、アメリカ側が誠意を持ってこの問題に対応しているということを、私は非常に感じました。もともとは騒音と安全の問題なのですから、抜本的な解決(移転)については少し時間がかかるかもしれないけれども、それまでの間は、アメリカはそういうことについて努力してくれる、努力してもらいたいということだと思いますね。

問)

沖縄の基地のことなのですけれども、移転は来年の何月に具体的に決まりそうですか。

答)

それは、何月ということ…。

問)

どのぐらいだと見積もっていらっしゃいますか。

答)

我々3党は、「何月まで」といって期限を切って合意したわけではありませんが、いつまでもいつまでもずるずるという気持ちはありませんから。良い案が決まればうんと早くなると思いますし、そうでなければ夏頃までかかるかもしれませんし、それは我々の努力にかかっていると思います。アメリカは我々の真摯な努力を多としてくれると、私は確信しております。何しろ同盟国ですから、我々がそうやって頑張っている姿を、アメリカは必ず理解するだろうと私は思っています。

(以上)

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