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亀井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成22年4月6日(火)8時38分~8時54分 場所:国会内)

【大臣より発言】

今日は、何も皆さん方に特別に報告するようなことはありません。

何かあったら聞いてください。

【質疑応答】

問)

与謝野元財務大臣が、平沼元経産大臣らと新党を結成する意向を表明されています。この動きについて、大臣のご所感をお願いします。

答)

何で政党を結成されるのか私には分からないですね。というのは、今、当面の政治課題を乗りきるために、現在の政治的立場では駄目だ、というご判断なら、そのことを明らかにされないといけないと思いますし、また、理念とか政策がどうなのか分からないですから、コメントのしようがないですね。

問)

平沼元経産大臣とは、大臣も協議を重ねられた経過もあると思いますが、その辺を踏まえて、ご所感というかご感想を。

答)

私とは郵政民営化反対で同一歩調をとってきたし、郵政がどうあるべきかということについても意見が一致していた関係です。また、お互いに自民党時代から積極財政派でもあったし、消費税を上げることに対しては反対という立場もとっています。

だから、財政規律ばかり言っていたのでは経済の成長はない、という立場もとっていましたから、与謝野さんとは「逆」に近い立場なのですよね。それで、二人が手を組まれたということで、私は、ちょっとキョトンとしているのですけれどもね。

問)

郵政について、今、法案の作成作業が急ピッチで進められていると思いますが、その状況をどういうふうに報告を受けているかということと、法案提出のめどについて、今のところの状況を教えていただければと。

答)

これは、今、もう最終段階で、(内閣)法制局との具体的な法文の詰め等もやっている最中ですが、骨格については総理もご了解いただいているわけですから、至急、閣議に提出して。まあ、4月の半ばぐらいには出したいと思っているのですけれども、聞いてみると、法制局との詰めが事務的に膨大で、大変なようですけれども、私のほうから「急げ」ということを強く言っています。

問)

以前、大臣は、テレビ等でも「今後の経済を回復基調に乗せるためには、やはり11兆円以上の対策が必要だ」というふうにおっしゃっていたのですが、今後、その辺を具体化するための動きとか、その方向性についてどうお考えでしょうか。

答)

連立を組んでいますので、連立政権を組んでいる党として責任がありますから、そういう立場で今の経済状況をしっかりと見て、世界の状況を踏まえながら、やはり、今の予算の前倒しを含めた速やかな執行と…。相変わらず、大胆な対策を必要とする状況ではないかなと。残念ながら、デフレスパイラルから脱していく力強い動きが生まれているということは見えません。本年度予算の速やかな執行ということだけでは、やはり不十分だと思っています。

今、この点は、党のほうでも検討している最中ですね。この間、11兆(円)みたいなことを中間的に言っていますけれども、もっと大胆なことをやる必要があると。簡単に言うと、もう需給ギャップが大きく崩れているわけなので、本年度予算の執行だけでそれが埋まっていくのか、新しい民需がどんどん出ていくのかということについては、必ずしもダイナミックなうねりが生まれてくるような状況でありません。そうでないと、雇用の問題を解決できないですし、また、やはり今の状況のままでは、経済成長というのはなかなか期待できないと思っています。

問)

普天間の移設問題で、昨日、沖縄県の市長会が県内移設を反対する決議をしたのですが、国民新党は県内施設を容認する案を出されていると思いますが、ご所見をお願いします。

答)

「容認」というか、それは県外が望ましいということは間違いないことで、できれば国外が望ましいですけれども、そういうことが現実的に無理な場合は、うち(国民新党)が言っているように、この辺野古の陸上案、基地の中と訓練(施設)を、徳之島を含めて、本州等、県外に分散するということが現実的だと思っていますのでね。国民新党としては、総理に対しても、政府全体に対しても、そういうことを今も強く言っているという状況ですね。

昨夜、何かテレビで、うち(国民新党)の下地(国会対策委員長)君が、「総理が、5月末までに決着しないと、何か進退が…。」みたいなことを言っていますが、これは、別に党として言っているわけではありませんで。彼は、この問題解決への強い情熱を持っていますから、そういう意味で言ったのでしょうけれども、これは、党として言っていることではありません。誤解がないようにお願いします。

問)

郵政改革に関連するのですけれども、「預金保険料の引下げも検討する」とおっしゃっていましたが、法案の提出と同じようなタイミングで検討されるのかどうかということと、これは、郵便貯金もかなり恩恵を受けると思いますが、そもそも(ゆうちょ銀行の預入限度額の)上限が2,000万円まで上がるとなると、「(ゆうちょが)本来の預金保険制度に加入しているのはおかしいのではないか」という声が金融界の一部であります。この辺り、どういうふうに整理されるお考えでしょうか。

答)

別に、私には、金融界がどう言っているか正確に伝わってきていません。新聞紙上でぐちゃぐちゃ言っていますけれども、私は、金融界から、「今の1,000万(円)のペイオフの限度をもっと上に上げたほうが良い」、預金を獲得というか、「預金者の立場に立って(考えてみると)そのほうが良い」と(いう声があれば)、また、保険料率等についても、今度は金融サイドの話なのでしょうけれども、「下げてもらいたい」というふうな強いあれ(要望)があれば検討していくと(前から言っています)。

これは、前から言っていることであって、今、銀行がどんどんパンクするような、倒れるような状況ではありませんから、預金者の立場から見て(ペイオフの上限額を)1,000万(円より)上げてもらわないといけないという不安があるとは思いませんけれども。しかし、預金者の立場から言って、それ(ペイオフの上限額)を上げたほうが(良い)、特に、(その結果、)中小金融機関等にとっては、メガバンクの信用力に対抗するという意味においてプラスになる、というのであれば、「検討しましょう」ということを言ってきたのですけれども、(金融機関は)「結構だ」と言われる(おっしゃる)からね。そういうことをしてもらわなくてもちゃんと信用力はあるのだ、ということなのでしょうから。それだけ自分の金融機関はしっかりしているのだ、という自信がおありなわけですから、それ以上、私は、それ以降は声をかけておりませんけれども、そういう状況です。

問)

あと、預金保険料は、金融危機のときに7倍に上がっているのですけれども、そろそろ下げても良い時期だと思いますが、どれぐらいだったら下げても良いというようなお考えはございますか。

答)

今、(実効保険料率は)0.084(%)ぐらいだと思いますけれども、状況も非常に改善されてきておりますから、金融機関の負担というような面からも、将来的に下げることを検討したって良いと思いますけれどもね。(一方、)金融機関が「大丈夫だ」と、「これぐらいの負担は何てことない」ということであれば、それでも良いと。これは、やはり自分たちの信用を担保している制度でもありますから。そういうことですね。

問)

郵政の法案の中で、株式保有比率を3分の1超まで下げるというのが出てくると思うのですが、そこに期限を設けるお考えはございますでしょうか。

答)

今のところ期限を設けるというつもりはありません。やはり、政府としてユニバーサルサービスを求めていくという立場がありますから、そういう意味で3分の1超は持っておいたほうが良いと思います。2分の1ということになるとがんじ搦めに縛ることにもなりますから、それを3分の1超ということにしたわけですから。その程度の関与は残しておいたほうが良いと。

問)

先ほどの経済対策の関連なのですが、一方で、仙谷(国家戦略担当大臣)さんのところで中期財政のあり方等を検討しているということなのですが、やはり今の時期は財政再建よりも経済対策、思いきった手を打つべきだというお考えですか。

答)

だけれども、私は、仙谷(国家戦略担当)大臣がどういうお考えか、まだ二人で詰めた話をしたことがありませんので分かりませんが、仙谷(国家戦略担当)大臣だって、経済が成長しなくて財政再建ができる手品を知っているとは思いませんよ。

やはり、財政再建をしていくには、経済が成長し税収が上がらないと。ご承知のように、税を取る仕組みを考えたところで、それだけでは駄目なのですね。井戸から水をくみ上げるやり方をいろいろ、今、消費税だ何だと言っていますけれども、くみ上げるやり方を幾ら考えてみたところで、井戸の底に水がなくなってはしょうがない話でしょう。今、水がなくなりつつあるわけですからね。ご承知のように、もう、この10年で、550兆(円)ぐらいあった(名目GDPが)470(兆円)ぐらいになっているでしょう。「改革、改革」と、「財政再建、財政規律」と言っているうちにそうなってしまった。井戸水がなくなってしまった。井戸水を増やすことを考えないで、やれ消費税を上げるとか上げないとか、そんなくみ上げる議論ばかりしてしまっているというのは、基本的に間違いです。

仙谷(国家戦略担当)大臣は聡明な方ですから、やはり経済全体を活性化していくというようなことを基本に置いておられると思いますよ。くみ方を変えれば井戸水が湧いてくるものではありません。

問)

先ほどの、平沼さん、与謝野さんの新党の話なのですけれども、「まだ、ちょっとどういう理念があるのか分からないのでコメントのしようがない」というお話だったのですが…。

答)

政策も分からないですね。

問)

そういう意味で言うと、仮に、参院選で民主党が過半数割れになった場合に、大臣が仲介役となって与党に誘うとか、そういったこと自体というのは考えられ得るのでしょうか。

答)

そんな、もう、割れるとか割れないとか、将来の悪夢か、良い夢か分からないでしょう。そういうことは今の時点から想像できることでもないですし、今、私がそういうことをコメントするのでも、今、言ったように、材料が少な過ぎますよね。政治を動かしていくには、それなりの理念とか政策が必要ですからね。「数はこれだけあるのですよ」と言って、それだけでは(坂本)竜馬の役はできないですね。

やはり、薩長同盟をやったとき、両者は、蛤御門(の変)で戦争した仲でしょう。それが手を結んだのですけれどもね。それは、やはり「幕府を倒す」という大きな理念があったわけですけれども、その辺りについてもよく分からないですね。

問)

一方で、自民党から少しずつ新党とか、そういった方向に議員が流出するというか、そういうような動きも出てくる可能性があると思うのですけれども、かつていらっしゃった自民党に対して、今、感じるところというのはどういう点でしょうか。

答)

私は、(自民党を)出た後に除名されてしまったのですけれどもね。まあ、望郷の念という…。別に、(自民党に)帰りたいということではないですよ。そうではないですけれども、故郷がここまで荒涼たる状況になるのは寂しいですね。これが本質です。

(以上)

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