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自見内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成24年2月10日(金)8時22分~8時33分 場所:国会内)

【大臣より発言】

今日は特別ございません。

【質疑応答】

問)

東証のシステム障害の件で、原因についてなのですが、バックアップ機能が働かなかったこととか、あとは担当者が不具合を認識していたにも関わらず、対応が不十分だったことなどが明らかになっていますけれども、大臣、これについて受止めをお伺いできますでしょうか。

答)

今、ご指摘されたことは報道では承知しております。今般の東証のシステム障害については、今こういった金融の世界で大変(影響が)大きいわけですし、また各国はある意味で覇を競っています。1,000分の1秒をキャッチするかしないかということや、あるいはKDDIの会長に聞きますと、ロシア経由の光ファイバーは少し短いらしいのです。それが勝敗を決する位、実は大変、各国が血眼を上げているような、(システムは)非常に大事なマーケットのインフラです。

そういったところで、金融庁としても、原因究明と再発防止策の策定が重要だと考えており、2月2日(木)付で金融商品取引法第151条に基づく報告徴取命令を発出したところであります。東証においては、これも踏まえ、現在原因究明等に取り組んでいるところと承知しており、金融庁としても、東証の対応を引き続き緊張感を持ってしっかりフォローしていきたいというふうに思っています。

問)

あとその関連で追加なのですけれども、一部報道で斉藤社長の減給処分などが書かれているのですけれども、経営陣の責任についてはどういうふうにお考えになっていますか。

答)

今の段階では、まだ今一生懸命原因究明と再発防止をやっておられますから、今私から申し上げるところは適当ではないというふうに私は思っております。

金融庁としても対応してまいりたいというふうに思っています。

問)

処分の内容は、報告の内容次第では業務改善命令のようなことも検討されるわけですか。

答)

これは、金融商品取引法第151条の規定に基づいて報告徴取命令を出していますから、原因の追求と再発防止策の策定について報告を求めたところでございますから、まずは東証において十分に調査等が行われることが重要だと考えております。

問)

業務改善命令のようなものは検討されるということですね。

答)

今、ご存じのように金融商品取引法第151条の規定に基づく報告の徴取命令を発出しております。その上で、仮に問題があると認められる場合には、金融庁として、必要な対応を検討してまいりたいというふうに思っています。

問)

全く趣旨の違う質問になってしまうのですが、大臣は亀井代表が、今模索されている新党構想についてご自身としてどういうお考えをお持ちでしょうか。

答)

私は今現在、野田内閣の一員で、亀井さんが(国民新党の)党首で、私が副代表ということでございまして、綿貫さんが最初、党最高顧問でしたが、私はきちっと、郵政改革ということは我が国民新党の一番大きな党是でございます。それから金融のフリー・フェア・グローバルと、これは今特に欧州の債務危機を見ましても、極めて大きな問題ですから、これにまず何よりもきちっと国民の負託について郵政改革担当大臣、金融担当大臣として全力を挙げて、これは震災復興とも絡むところですから、本当に政治生命をかけてやりたいというふうに思っております。そのことについては色々亀井先生も言っておられますが、私の立場からは、この時点ではああだ、こうだと今言うことはあんまり適当でないというふうに、私は政党人として27年目の正月を迎えましたけれども、そういうふうに思っております。

問)

郵政法案が成立する前までは、なかなかそういう動きには色々と慎重になっていくということでしょうか。

答)

それは取りようでございますが、やっぱり国民新党の、やはり小泉・竹中さんが行った構造改革というのは、非常に新保守主義的で、ある意味で3年前のリーマン・ショックにおいて世界で忘れ去られたというか、否定されたような一つの思想です。その本丸として郵政民営化法案を揚げて、大変大きな選挙をされたわけです。それに対して抵抗して、そこはおかしいよと言ったのが国民新党の綿貫さん、亀井さんだった事と、(それが)党是でございまして、私もそれにきちっと、やっぱり政治の原点を考えて賛同いたしております。今、各党協議をやっておられるようでございますから、何が何でもこれは成立をさせて頂きたいというふうに思っております。

問)

一昨日にIASB(国際会計基準審議会)の議長のフーガーホーストさんと対談されたというお話を聞いたのですけれども、大臣のほうからどのようなお話をされたのでしょうか。

答)

IFRSの団体が成立のときから日本国も人とお金も出しておりますし、フーガーホーストさんとこの1年で3回会いました。東京、ロンドン、東京と会いまして、よくお分かりのように非常に友好的なムードで話しました。今、IFRS全体が抱えている、例えばアメリカのSECを考えても、去年にアメリカのSECは(IFRS導入に関して)方向を出すというふうにも、以前はそう言っていたのですけどね、この態度ははっきりしておりません。

そういったところで、リーマン・ショックそれから欧州のソブリンリスクの問題が、非常に全世界的に影響が出ているのだと思いますが、やはりG20でも統一の厳正な会計基準で全世界ができるだけまとまっていこうじゃないかということを、精神としても申し合わせをしているわけです。日本国もこの前私が言ったように、3つの条件を出しております。こういう話というのは急ぎ過ぎてもいけませんしね、遅過ぎてもいけませんから、やっぱり世界全体との調和というのが大事ですから、そこら辺を私と見ながら、非常に友好的な話をさせて頂きました。

特にフーガーホーストさんは、4回国政選挙をされた元オランダの財務大臣なのです。こんなことを言ったらお叱り頂くかもしれませんけれども、選挙の洗礼を受けてきたああいう人たちは、やっぱりヒューマンフィルターを色々通っていますから、視野が広いなというような感じがいたしました。非常に調整能力とか、相手の置かれた立場が分からなければ、選挙は通りませんから、そういった何十万人か、何万人かの(ヒューマンフィルターを通り)、そういった訓練を受けておりますから、そういう意味では、非常に特異な方(だと思っております)。今までのサー・トゥイーディーさんというのは、イングランドの会計基準設定主体のトップでしたけれども、そういったことで、少しニュアンスの違いがあるなというふうには思っています。本質は変わっていないでしょうけどね。

どうもありがとうございました。

(以上)

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