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自見内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成24年2月21日(火)8時46分~8時54分 場所:国会内)

【大臣より発言】

今日はございません。

【質疑応答】

問)

2点ほどご質問させて頂きたいと思っております。

まず1点目は、取引所の関係でございます。東京穀物商品取引所、あるいは東京工業品取引所と、そういったものの再編の話が最近、足元で色々報じられておりまして、抱えていらっしゃる総合取引所構想に向けてこういった取引所のあり方、どうあるべきというふうに総合取引所の所管官庁としてお考えか伺いたいと思います。

答)

ご存じのように総合的な取引所については、金融庁、農林水産省、経済産業省の副大臣・大臣政務官で構成する「総合的な取引所検討チーム」において検討を進めさせて頂いております。1月16日月曜日でございますが、3省庁の副大臣の打ち合わせが行われ、総合的な取引所について規制・監督を一元化するという方向で共通認識が得られているというふうに聞いております。

総合的な取引所の実現は、日本の市場の将来にとって極めて重要なことだというふうに考えておりまして、引き続き関係官庁と連携しつつ、取引所、取引業者等の関係者の意見を聞きつつ、今国会への提出に向けて所要の法案作成作業を詰めてまいりたいというふうに思っております。

今申し上げましたように、いずれにいたしましても総合的な取引所の実現は、私は前々から言っておりますように、これは閣議決定した新成長戦略の中にも入っていることでございますし、これは政治主導で非常に各方面にご理解を得ながら、日本の市場の将来にとっても極めて重要なことだと考えております。

引き続き関係官庁、これはもう何回も皆さん方に申し上げましたが、各関係官庁(は)、結構古い(歴史と伝統がある)のですね。日本は大阪で米相場を人類で初めてしたというようなことを、この前大証を視察に行ったときにも聞かせて頂きましたけれども、これは農林水産省(の所管)でございますけれども。それから鉱物は、当然経済産業省(の所管)でございますけれども。そういったことがございますけれども、やはり政治主導で取引所、取引業者等の関係者の意見をしっかり聞きつつ、今国会への提出に向けて所要の法案作成作業を進めていきたいというふうに思っております。

問)

2点目でございます。東京電力のことでございます。

総合特別事業計画の作成が大詰めを迎えているというふうにとらえております。特に金融機関を巡っては、追加融資の依頼があったとも言われております。そういった追加融資と、あとは(政府の資本注入による)議決権(取得)の関係で50%を超えるかどうかということが大きく論点になっている模様ですけれども、資金的な支援を行う金融機関を所管する金融庁として、この問題をどう考えておられるか、お考えをお伺いしたいと思います。

答)

この問題、昨年でしたか、私も(原子力発電所事故経済被害対応チーム)関係閣僚(会合)に途中から入れて頂きまして、関係閣僚が集まって、当時、与謝野さんと私と臨時で入れて頂きまして色々話をまとめさせて頂いた一人でございますが、当時も申し上げましたように、東京電力はステークホルダーに対してどのような協力を求めるのか、また、それに対して金融機関を含むこのステークホルダーがどのように対応するのかは、これは民間業者間で、民民で話し合うべき事柄であるため、当局としてコメントすることは差し控えさせて頂きたいというふうに思っております。

いずれにいたしましても、東京電力の賠償問題については迅速かつ適切な損害賠償の実施や電力の安定供給等、これも大変大事でございますが、を確保することを大前提としつつ、金融・資本市場全体の安定に不要・不測の悪影響を生じさせないことが重要であり、引き続き市場の動向等については注視してまいりたいというふうに思っております。

問)

ヨーロッパの債務問題です。ギリシャの支援策は調整が大詰めを迎えていると思うのですけれども、どのように見ていらっしゃるかというのと、この支援策がまとまれば、この欧州債務問題はすべて解決するというふうに見ているか教えて頂けますか。

答)

欧州時間の20日月曜日にユーロ圏の財務相会合が開催され、ご存じのようにギリシャ支援についての議論が続いていることは承知しております。

議論の詳細が公表されていない現状では、具体的なコメントは差し控えたいのですが、常々私が申し上げているとおり、欧州債務危機に対処するためギリシャへの支援に加えて、欧州自身により、一刻も早く経済成長の回復、それから財政赤字の改善、金融市場の信認の回復を同時に実現するような包括的な政策パッケージを策定し、着実に実施していくことが肝要であると思っておりまして、我が国といたしましても、引き続き、状況を注視してまいりたいというふうに思っております。

問)

今回のギリシャへの金融支援策がまとまれば(欧州債務問題はすべて解決すると見ているか)。

答)

いずれにしても、私は最初から申し上げております。これはヨーロッパの問題ですから、ヨーロッパでEU27か国、ユーロ圏17か国、この人たちがまず知恵を出す、汗を流す、あるいはご存じのように財政規律についても、首脳の方で色々工夫をし、合意したようですから、そういったことを一つ一つきちんきちんと手順・手続を解決していって頂くということが非常に私は大事なことではないかなというふうに思っております。

それを、今進行形なところもございますが、それをきちんきちんと一つ一つクリアしているのではないかなというふうに私は感じております。

どうもありがとうございました。

(以上)

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